先人の徳をいまに頂いて – 視点
2026・8/5号を見る
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今年4月、アメリカ主導の国際月探査「アルテミス計画」の試験飛行「アルテミス2」が、1972年12月のアポロ17号以来、実に54年ぶりに有人月周回に成功した。
同計画開始以来、すでに900億ドル以上が投入されたと推定されており、1回当たりのロケット打ち上げ費用は約40億ドルにも上るといわれる。米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)などに加え、日本もJAXA(宇宙航空研究開発機構)を通じて計画に参画している。
月探査に多額資金を投入する意義については賛否両論あるが、NASAによれば長期的な投資としての経済的リターンは非常に大きいようである。また、Amazon創設者のジェフ・ベゾス氏が25年前に設立したBlue Originなどの民間企業も宇宙探査に参入しており、宇宙開発に対する関心は高まっている。
アルテミス計画としては、「アルテミス4」で有人月面着陸を目指し、いずれは月面基地の建設に着手、将来的には火星探査に踏み込むという壮大な構想である。そして、今回の「アルテミス2」では人類到達の最遠方記録を406,771キロまで伸ばしたが、カナダ人飛行士のジェレミー・ハンセン氏は宇宙船「オリオン」の船内から地球に向けて、「記録を突破するに当たり、先人たちの並外れた努力と偉業に敬意を表する。何より重要なのはこの瞬間、記録がすぐ破られるよう、いまの世代や次世代へと挑戦状を送りつけたことだ」と呼びかけた。
「先人たちの並外れた努力と偉業に敬意を表する」のは筆者も同じである。
「こどもおぢばがえり」をはじめ、青年会の「インターナショナルひのきしん隊」や海外部主催「おやさと練成会」など、おぢばで開催される夏の行事を目指して、筆者の住むブラジルから大勢の教友が帰参している。中東情勢の悪化にもかかわらず、数百人が中東を経由して無事におぢばに帰らせていただいているのは、先人があらゆる困難を乗り越え、数週間かけておぢばに真実を運んだ徳を、いまに頂戴しているからだと思う。
その先人の一人が、大竹千代・ブラジル伝道庁初代庁長夫人である。来る8月8日に勤められる夫人の50年祭を、心からそのご遺徳を偲ばせていただく機会としたい。
(村田か)










