聴くことの大切さ
ある講習会で講師の臨床心理士から、「きく」には、訊問などに使う「訊く」、自然と耳に入る音や声を「聞く」、じっくり相手に寄り添って「聴く」の3種類があると教わりました。
日々さまざまな人から相談を受ける自分の「きく」姿勢が、果たして「聴く」になっているだろうかと振り返る貴重な時間になりました。
子供のころ、わが家には祖母を訪ねてくる人が多くいました。冬にはたった一つの暖房器具であった火鉢を勧め、夏にはうちわで風を送り、頷いたり、背中をさすってあげたりしていた祖母の姿が思い浮かびます。深刻な顔で来た人が、笑顔で帰っていく姿を祖母の横で見送りました。
そのときの祖母の笑顔には、話をたっぷり聴いたうえでの、祈りや応援の気持ちが含まれていたのだろうと、今になって気付きます。在りし日の祖母の姿に、聴くことの大切さがよみがえります。
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