天然自然のご守護の世界を知る – おやのことば・おやのこころ
2026年2月21日
おやのことば・おやのこころ せかいにわあめをほしいとをもたとて
「おふでさき」十二号155
このもとなるをたれもしろまい
先日、教会の庭先で蕗の薹が土から顔をのぞかせました。まだ寒い日が続きますが、耳を澄ませば春の足音が聞こえてきそうです。
教祖140年祭に参拝した翌日、年祭特別展示「おやさま」を観覧しました。多くの人であふれる場内で、ふと目に留まったのが、明治16年8月に勤められた「雨乞いづとめ」で使用されたとされる着物でした。
「豪雨の中を(中略)びしょ濡れのつとめ着のまま、袂に溜まる雨水を打捨て打捨て勤めた」との『稿本天理教教祖伝』第九章「御苦労」の記述を裏付けるように、恵みの雨と先人の汗が染みたおつとめ衣は、かなり色あせて見えます。
いま、折からの雨不足に伴い、各地の河川やダムの水位が低下し、筆者の住む地域でも節水が呼びかけられています。蒸発した水分が上空で冷やされて雨雲になるという仕組みは分かっていても、現在の科学技術では、何もない所に雨雲を作り出すことは不可能です。雨の「もと」、すなわち親神様の天然自然のご守護の世界を知らなければ、いくら雨が欲しいと思っても、恨めしげに空を見上げるしかありません。
もちろん節水も大切ですが、火水風のご守護の有り難さを知る私たちは、天の恵みを体いっぱいに受ける蕗の蕾さながらに、その時々の天気を素直に享受する心を忘れずにいたいものです。
さあ、薹が立たないうちに摘み取り、瑞々しい旬の味を楽しむとしましょう。
(榊)









