天理時報2023年12月6日号3面
【教区長任命(2023年11月26日)】青森教区長葛西直己11月26日, 【息子に「信仰しない」と言われた – 人生相談】Q. 最近、高校生の息子から「信仰は自由だから自分は信仰しない」と言われました。理由は、神様の存在を信じられないから。これまで素直に通ってきたのに、残念でなりません。息子には、お道の教えを手放さずに生きてほしいのですが……。(50代男性)A. 外への布教は自分を一時取り繕うこともできますが、縦の伝道は自分のありようがそのまま影響するので、難しいですね。ここでは、私がご守護いただいてきた30年の道中を紹介しますので、参考になれば幸いです。まず、日常生活で理の順序を遵守し、熱心に尽くし運ぶ中に、親神様はたすけを必要とする人たちに巡り合わせてくださいました。そして、懸命におたすけをさせてもらい、やがて別席、修養科、教人資格講習会へと段階を踏んでいくと、たすかりたいと願っていた人たちが、少しずつご恩報じの行いを自ら実践するように成人していきます。この段階になると、抱えていた身上・事情のご守護を見せていただく場合がありますが、その半数以上は布教所に来なくなり、つながりを絶たれました。なかには、誹謗中傷して去っていく人もいましたが、力を緩めず成人の道を進むと、さらにご恩報じができる人と出会わせていただけました。こうした信仰体験を繰り返すうちに、身内は不思議と、自ら道を求めて歩んでくれるようになりました。私もまだまだ道半ばですが、この三年千日は成人への大きなチャンス。ご守護を頂けるまで、ともどもに”力比べ”をするのはどうでしょうか。回答者:堀 健一(家庭支援プログラムアドバイザー・晃栄理布教所長), 【天理教基礎講座 年末年始のご案内】2023年の講座は12月26日までです。12月27日から1月4日までは休講となります。年始は1月5日から開講し、5日から8日までは午前・午後ともに実施します。, 【立教186年11月月次祭 – 小春日和のもと】初冬の柔らかい日差しのもと、「みかぐらうた」を唱和する参拝者(11月26日)教会本部の11月月次祭は26日、中山大亮様祭主のもと、本部神殿で執り行われた。大亮様は祭文の中で、教祖をやしろにこの世の表にお現れになり、たすけ一条の道をつけて、陽気づくめの世界へとお導きくださる親神様のご慈愛にお礼申し上げたうえで、「私どもをはじめ教会長、ようぼく一同は、教祖の道具衆であることを自覚し、親神様のお心に溶け込み、教祖の親心にお応えすべく、明るく勇んでにをいがけ・おたすけに真心を尽くし、丹精を積み重ねて、仕切っての成人と一手一つの実動の歩みを活発に進めさせていただく決心でございます」と奏上された。続いて、かぐら・てをどりが陽気に勤められた。この日を目指して、直属教会をはじめとする大小の団参が相次いで実施され、大勢の帰参者でにぎわった。穏やかな小春日和のもと、参拝者は一心に「みかぐらうた」を唱和した。おつとめの後、梅谷大一本部員が神殿講話に立った。梅谷本部員は、心定めの意義とその達成に向けて取り組む姿勢について話を進めた。その中で、教祖から「どんな花でもな、咲く年もあれば、咲かぬ年もあるで」(『稿本天理教教祖伝逸話篇』198「どんな花でもな」)というお言葉を頂いた先人たちの歩みについて、「咲かんものでも、花を咲かせて、どうでも教祖にお喜びいただきたい」という強い思いや具体的な行動が、のちの教会設立や相次ぐ部内教会の誕生に結びついていると信じる、と述べた。そのうえで、親神様・教祖はそれぞれの状況を分かったうえで、この教えを伝え広める大切な御用を託してくださっているとして、「自分にできることを考え、それを素直に実践する人々の心を誠真実と受け取った証拠に、不思議めずらしいご守護もお見せくださるのだと思う」と話した。最後に梅谷本部員は、親神様・教祖は、私たちが心を定めて取り組めば、必ず喜びを味わわせてくださるとして、この旬に、それぞれに掲げる心定めの達成を目指して、一歩一歩着実に、をやにお喜びいただける成人の歩みを力強く推し進めようと呼びかけた。, 【時代を駆ける『源氏物語』- 視点】2023年10月18日から天理図書館が開催していた「源氏物語展――珠玉の三十三選」(天理時報11月1日号既報)が11月27日をもって終了した。期間中の来館者は4千人を超え、こうした展覧会では過去最高の盛況を博した。今回は天理図書館の所蔵品の中から、今年、重要文化財に指定された「源氏物語国冬本」(鎌倉後期)をはじめ、写本や絵画資料、藤原定家の自筆注釈書など、重文3点を含む選りすぐりの33点が公開された。平安時代中期に成立した『源氏物語』は、これまで谷崎潤一郎など名だたる作家が現代語訳を試み、世界30カ国語に翻訳されている。また近年では、マンガ化した長編『あさきゆめみし』(大和和紀作)も登場し、アニメでも人気の素材となっている。そして、来年1月に始まるNHKの大河ドラマは『光る君へ』。この物語を著した紫式部が主人公で、早くも期待が高まっている。総文字数で約100万字のボリュームがあり、登場人物は500人を数える。読み進めるだけでも大仕事である。しかしながら、執筆から1千年を経て、なぜこのように親しまれているのか。古来『源氏物語』は、和歌を詠むうえでの下地となる必須の知識だった。その後、平安末期から鎌倉期に勃興した連歌は、室町期から戦国期にかけて公家や武士ばかりでなく庶民の間にも流行し、各地で盛んに連歌会が行われた。それは文学の場であるとともに、たとえば武将同士の情報交換のツールともなった。そして連歌を詠むときも、この物語の各場面は欠くべからざる共有知識であった。そのため長期にわたり、さまざまな注釈を試みたのである。『源氏物語』は、それまでに存在した歴史書や記録の類いではなく、世界初の創作文学と言えるのではないか。人間の深い苦悩や喜びを克明に活写する。また、王朝の美意識を背景として、男女の愛憎をリアルに表現することで、読者に憧れや共感を呼び起こす。そこに、現代人を惹きつける大きな魅力があると思う。時代を駆け抜けた『源氏物語』に、さまざまなメディアを活用し、今あらためてふれてみたい。(安藤)