天理時報2023年12月6日号2面
【諭(さとし)を守るなら、皆治まる。- おやのことば・おやのこころ】万事諭して諭を守るなら、皆治まる。「おさしづ」明治30年9月29日ツワブキ午後6時といえばもうまっ暗ですが、落葉の歩道には散歩やジョギングをする人が多いのに驚きます。しばらくするとそれも途絶えて、時折、塾や習いごと帰りの自転車に乗った子供とすれちがいます。先日、人影少ない歩道で赤信号に立ち止まりました。その横断歩道は車1台がやっと通れるわずか3メートルほどの道幅を横断するもので、信号を守る人はほとんどいません。ところが、その夜は、数歩で渡れる横断歩道の向かい側に白い空手着のまま自転車に乗った少年が信号待ちをしていました。周辺には車も人影も無く、二人きりが向かい合っています。おそらく、この少年は事故に遭わぬよう親から言われたことを寒さをこらえて正直に守っているのだろうと思うと、「正直さ」というものを決して笑ってはならないと自戒しました。のちの本席、飯降伊蔵様は、心の低い方であらせられました。教祖から常々お聞かせいただく「心は一番下に」との仕込みを、生涯守られたのでした。その本席様の晩年に接した人の話に、「ご本席のお宅に伺って、ごあいさつをするとき、頭を下げて、もうよいと思って頭を上げると、ご本席はなお頭を下げておられる。恐縮して二度下げ直したことが何度あったかしれない」とあります。あたりの空気が澄みわたるような光景が目に浮かびます。いよいよ冬本番、空手着の少年と出会ったのは、木枯らし一号が吹いた夜でした。(橋本), 【真柱様メッセージ – 第97回青年会総会】青年会総会には大勢の会員が参集。年祭に向け、一層の奮起を誓った(11月25日、本部中庭で)仕切って布教と求道に励み教祖にお喜びいただける姿を三年千日を通る心構えとは真柱様は冒頭、現在、お道は教祖140年祭を目指して年祭活動に取り組む時旬にあることを踏まえ、身をおかくしになってまで子供の成人をお急き込みになった教祖のお心を思い起こし、私たちが仕切って成人の歩みを進める姿をご覧いただくことが、教祖の年祭を勤める意義であると示された。 続いて、三年千日を通るうえでの心構えについて話を進められた。その中で、三年千日という年限は、ひながたの道を通るべき目安として親神様からお示しくだされたものだとして、明治22年11月7日の「おさしづ」を引いたうえで、「教祖のひながたは、陽気ぐらしのための私たちの唯一の手本であるから、何か特別なときだけではなく、普段から意識して実践していかなければならない」「この三年千日は、普段よりしっかりとひながたを意識して通るということを、青年会活動の中で心がけてもらいたい」と求められた。そのうえで、ひながたを意識して通るとは、教祖の教えを実行することであり、教えを実行するうえでの基本は、神一条の心で通る姿勢を常日ごろから養っていくことであると指摘。神一条の心とは、親神様の思召によってすべてのことを判断するという心であり、それは教えを自分の都合に合わせるのではなく、自分の考えをいつも親神様のお心に合わせて素直に実行することであるとして、「教祖のひながたをたどるには、こうした日常の精神が大切」と諭された。たすけ一条に生き、心の成人へこの後、「親神様・教祖に一番喜んでいただけるのは、私たちがたすけ一条に働くことであり、これが陽気ぐらしに近づくために、ようぼくが心がけるべき一番大切なこと」と強調。疑い深い人々の心を開き、陽気ぐらしを実践できるまで根気よく導かれた教祖のひながたに倣い、私たちも日ごろからにをいがけを心がけ、身上・事情で悩む人のご守護を願い、その人の心に教えが治まるまで心を尽くすことがお道のおたすけであるとして、「そうして自らが神一条の心で教えの実践に励んで、陽気ぐらしをする人が増えてくる。それが、たすけ一条に働くということ」と述べられた。さらに「道の将来を担う若者に、陽気ぐらしへ向かってたすけ一条に生きることを目指す自主的な気持ちを育てるのが、天理教青年会の本来の目標である」と明示。「青年会には、この旬にしっかりと年祭活動に励んでいただきたい」として、新しいことに挑戦していくことも必要だが、それにも増して、教理の実践によって布教と求道に励み、自らの内面を掘り下げて、親神様のお心に沿えるよう心の成人に努めていただきたい、と話された。また、伏せ込んでは芽生え、芽生えては伏せ込む中にご守護の世界を味わって、未来を切り拓いていくのが「あらきとうりよう」であると指摘。「どんなときも必ず良い方向に導き、お育てくださる親神様のご守護の世界に思いを致し、その親心にもたれて、成ってくる理を楽しんで、辛抱強く道を通ることが大切」と、道の青年の心の置きどころを諄々と諭された。最後に真柱様は、親神様がこうしなければならないと思召されるときは、どうでもその通りにする心を決め、直ちに実行することがご守護を頂戴するための心構えであり、教祖140年祭へ向かう今の時旬が、そのときであるとして、「全教が一手一つに歩むべきこの旬に、青年会の皆さんも仕切って布教と求道に励んで、ご存命の教祖にご安心いただき、お喜びいただける姿を目指していただきたい」と呼びかけられた。