天理時報2023年11月29日号4面
【第5回「ふしから芽が出る」- 輪読会「いつもの暮らしに『諭達』の心を」】第17期読者モニターアンケート企画「諭達第四号」のお言葉をもとに、読者モニターたちが自身の体験や考え方を交えながら、三年千日の歩み方について語り合う紙上輪読会。第5回のテーマは「ふしから芽が出る」。「諭達」の中で、教祖は「『ふしから芽が出る』と、成ってくる姿はすべて人々を成人へとお導き下さる親神様のお計らいであると諭され、周囲の人々を励まされた」と示されるように、起こってくるさまざまな出来事に親神様の思召を求め、毎日を喜んで通ることが、教祖が喜ばれるようぼくの通り方であろう。そこで、今回は「ふしから芽が出る」にまつわるエピソードを、読者モニターに寄せてもらった。お育てくださる親心に感謝松村 純さん49歳・博門分教会長・福岡県北九州市4年ほど前、当時、中学2年の長男がてんかんの身上を頂いた。薬を飲んでも発作が治まらず、入院することになった。15歳までは親の心通りの守護、と聞かせていただく。子供の身上をきっかけに、親神様の思召を思案し、コロナ下も毎月のおぢば帰りを欠かさないことを心に定めた。長男には常に付き添いが必要だったが、多くの方々の協力を頂き、毎月おぢばに帰らせていただいた。1年ほど経ったころ、不思議なことに長男の発作がピタリと治まった。今春、無事に高校を卒業できたが、高校生活の3年間というもの、ほとんど発作が起こることはなかった。心さえ定めれば、親神様・教祖がお見守りくださり、大難を小難にお連れ通りいただける。成人の鈍い私をお育てくださる親心に感謝し、教祖140年祭に向けて、着実な歩みを進めたい。長年の恨みが感謝へと変わり山本健児さん56歳・神加分教会ようぼく・神戸市母は70歳のとき脳出血を起こし、残りの人生を、ベッド上での生活を余儀なくされることになった。家族の一人が寝たきりになり、自宅介護が始まると、家族全員が疲弊していった。頭では陽気に過ごさなければならないと分かっていても、心が追いつかない。親神様は、どんな心の成人を望んでおられるのかと、頭を抱えた。そんな生活が10年ほど続いたころ、一つの思いが心に浮かんだ。それは「父への感謝」だった。父はあまり働かない人で、子供のころは非常に貧しい生活が続いた。そのため、父への感謝の思いなどなく、むしろ恨んでいた。そんな父が、母の介護に、家族の誰よりも熱心に取り組んだ。その姿に、父への印象が大きく変わり、感謝の気持ちを抱くようになった。もし、この節がなければ、私は父を一生恨んでいたかもしれない。家族の節を通じてお導きくださった神様に、感謝の思いでいっぱいである。同じ境遇の人にたすけの手を小長谷啓太さん47歳・華越一分教会ようぼく・名古屋市2年半ほど前、精神的な身上から、長年所属した職場の部署を離れることになった。急な異動だったため、同僚へのあいさつもできず、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。療養中は、先の不安や焦りばかりが募ったが、上司が常に心をかけてくださり、新たな部署での仕事を再開することができた。振り返ると、当時は自らの心身や家族に負担をかけるような無理な働き方をしていた。そんな私を見かねて、親神様が身上を通じて結構にお導きくださったのだと思う。おかげさまで現在は、家族に心配をかけることなく、心身ともに充実した働き方ができている。この経験を糧に、同じ境遇の人にたすけの手を差し伸べられるように成人させていただきたい。心の持ち方を再確認する機会古川真由美さん54歳・大野分教会教人・鹿児島県霧島市20代後半のころ、腰痛に悩んでいました。当時、本部勤務を始めて3年目。伏せ込みを続けようと思う一方で、自分のやりたいことにチャレンジしたいという気持ちもあり、進路に揺れ動いている時期でした。先輩から助言を頂いたり、友人と信仰談議を重ねたりするうちに、自分の“好き”に生きるのではなく、親神様・教祖にお喜びいただけるような人生を送ろうという心が定まっていきました。そんなあるとき、寮で後輩から「そういえば、最近、腰が痛いと言わなくなりましたね」と指摘され、ハッとしました。身上は親神様からのメッセージなのだ、と初めて実感した出来事でした。いまも、あのときの経験を思い出し、どんなことがあっても、それは親神様のお導きであり、節から芽が出るご守護を頂けるに違いないと確信しています。節をお見せいただいたときは、自らの心の持ち方を再確認する良い機会なのだと捉えるようにしています。コロナ下経て感じた有り難さ竹下紀子さん37歳・方城分教会ようぼく・福岡市今夏、3年ぶりに家族そろって所属教会の月次祭に参拝しました。コロナのさなかも、個人で教会に毎月参拝していたものの、月次祭参拝は控えてきました。こうしたなか、3年ぶりの月次祭では、おつとめ衣を着け、女鳴物を勤めさせていただきました。緊張しましたが、始まると、不思議と落ち着いて勤めることができました。精神的な身上もあって、コロナ下では不安な日々を過ごしていましたが、霧がスーッと晴れる思いがしました。祭典後の直会でも、久しぶりに顔を合わせた教友との食事を楽しむことができました。新型コロナの感染拡大は大きな節でしたが、月次祭に参拝させていただくことの有り難さに、あらためて気づくことができたのです。父親の出直しを機に心定めて服部亜哉彦さん63歳・幅下隆栄分教会長・名古屋市大学を卒業して就職したばかりのころ、父親が教会長の理のお許しを戴いた。その際に、父から「40歳までは社会で働いて構わないが、その後は教会長を継いでほしい」と思いを伝えられた。ところが7年後、それまで病気ひとつしたことのなかった父が風邪をこじらせて肺炎を発症し、そのまま出直すという大節をお見せいただいた。父が出直す直前、私は道一条に歩む心定めをした。すぐに会社を退職し、修養科を志願。教会長資格検定講習会を受け、1年後、教会長に就任した。その後、妻と出会い結婚。6人の子供をお与えいただいた。どんなにつらい大節の中も、心を定めて通ることで結構な姿をお見せいただける。教祖の教えに間違いはないと、自らの人生を通して実感させていただいた。みんなのイチオシ10月4日号から11月1日号までの紙面の中から、読者の関心が高かった“イチオシ記事”について、寄せられた感想を紹介する。「わたしは初代」 親神様・教祖にもたれきりコンゴの地に「陽気ぐらし」を本部直属コンゴブラザビル教会長に就任 マテラマ・ギィ・ラウールさん(10月11日号4・5面)コロナ禍にあっても親神様にもたれて、おさづけの取り次ぎを続けた姿から、ギィさんの決意を感じ、教祖140年祭へ歩む旬に大きな勇みを頂いた。(40代男性)教会長に就任したギィさんのひたむきな信仰姿勢に心打たれました。今後のご活躍をお祈りします。(50代女性)アフリカの地での信仰生活は、私たちには想像もできない苦労があると思うが、これからコンゴの道の先頭に立たれるギィさんに敬意を表したい。(60代男性), 【時報歌壇(2023年11月29日号) – 植田珠實 選】おつとめの兄の形見のおふでさき兄がぐぐぐと近づいてくる福山市 藤井光子恋文のやうに幾度も読みかへす検診表に動悸波打つ呉市 月原光政おやさとの銀杏並木は陽をおほひ信号の青ひときは青し橿原市 神谷和美よすがにと財布に母の遺髪もて十年とふを吾は今ある生駒市 栄島みちえどちらにも握られていたばあちゃんのぬくもり残る森永キャラメル伊勢市 宇佐美正治手を合わせ祈りに来るる人の数多ご守護いただく五時の目覚めに八尾市 伏田和子月次祭のお下り届けし隣家より泥つき薯の「おうつり」受くる東村山市 加藤八重子教会に避難の人と寄り合いて台風過ぎる長き長き夜熊野市 福山久美子岩肌の潮も灼けて固塩に能登百日の熱き荒磯石川県 岩城康徳それぞれにコキアの鉢が置かれあるマンション窓辺秋の陽に照る高槻市 石田たまの体温を超える暑さの街中をネクタイしめて子は行くらむか宇部市 天野敬子消え失せし精霊のごと立ち昇る積乱雲あり終戦記念日所沢市 岡田陽一我ひとり孤独に耐えて生きていく楽しきことを夢に見ながら京都市 寺澤幸子愛ではね家賃は払えないのよとふと母が言うしみじみと言う高槻市 浜辺幸子目を閉じると母の歌声流れ来る里に帰りしあの日の歌が宇佐市 三好秋美選者詠もみぢ葉を踏むたび音のさみしくて過ぎゆく年のため息かとも【評】藤井さんグググ、このオノマトペ!おふでさきを題材にした秀歌です。月原さん恋文と検診表、妙なる取り合わせです。確かにドキドキしますね。神谷さんこの秋も天理の町がイチョウの黄金色に染め上がりました。下句で色がいっそう鮮やかに浮かびました。新年号は、12月4日までの到着分から選歌。投稿は新年に関する短歌3首まで。お名前(ふりがな)、電話番号、住所を付記のうえ、下記までお送りください。〒632‐8686 天理郵便局私書箱30号「時報歌壇」係Eメール[email protected]