夫婦で少しでもひながたを実践し – 三年千日 ひながたと私
滝浦 剛(陵寳分教会長・55歳・盛岡市)
現在、教会には私と妻、妻の母(前会長)と、小学3年生で9歳のAちゃんという女の子がいます。Aちゃんは里子で、一緒に暮らして5年になります。
実子がいない私たち夫婦は、ある方から養育里親のことを教えていただき、妻と相談のうえ、里親登録をすることに決めました。里親制度は、私たちに希望を与えてくれました。
縁が結ばれたのは、当時4歳になったばかりのAちゃんでした。この話を頂いたときの大きな喜びと不安、初めて会ったときの緊張は、いまも鮮明に覚えています。
一緒に暮らすなかには、もちろん大変なこともありますが、Aちゃんがいるだけで楽しくうれしい毎日です。与えるよりも、与えてもらっていることのほうがはるかに大きく、心から感謝しています。
教会としては、地域に根ざし、必要とされる教会を目指して、日々取り組んでいます。
私たちが住む盛岡市は、冬は長く、寒く、雪も降ります。教会に面した道路を雪かきしたり、融雪剤を散布したり、ごみを拾ったり、落ち葉を集めたり。そうした何げない日常のひのきしんを通して、地域の方に喜んでいただけるよう努め、声を掛けています。
また、ありがたいことに、Aちゃんが来てくれたおかげで、教会に出入りする方や、私に声を掛けてくれる方が増えました。信者さんはもとより、近所の方、学校や行政の方、里親をしている方など、いろいろな方とふれ合う機会ができ、悩みを共有したり、支えていただいたりしながら、楽しく、笑顔溢れる日々を過ごしています。
Aちゃんの成長の速さには毎日のように驚かされ、喜びを感じています。だからこそ、私たち夫婦が教祖のひながたを少しでも実践して、たすけ合いの大切さや、人の役に立つことの喜びを、Aちゃんにも機を逃さぬよう伝えていこうと心がけています。
Aちゃんや周囲の方々の幸せを願い、私たち夫婦も教祖にお喜びいただけるよう、この年祭活動を頑張ろうと思います。まだまだぎこちない家族ですが、教祖百四十年祭には、親神様・教祖に少しでも成人した姿をご覧いただけることを楽しみにしています。