天理時報オンライン

「にこにこ、いそいそ」のお姿を心に – 三年千日 ひながたと私


紙面レイアウト
2024・3月号を見る

廣 繁子(湖旬生分教会長夫人・67歳・滋賀県長浜市)

私どもの教会では、教祖百四十年祭に向かい、「教祖のひながたを常に意識して通りましょう。ひながたの根幹は、つとめとさづけ」と毎日、心定めとともに唱和しています。私は教祖の「にこにこ、いそいそ」のお姿を常に心に置いて、一人でも多くの方を教会へ、おぢばへとつなぎ、教祖のひながたをお伝えする心を定めました。

教会移転建築から34年、地域に溶け込もうと、会長を中心ににをいがけをし、地域や学校の行事に積極的に参加してきました。ありがたくも、当時PTAでご一緒した方がよふぼくとなり、いまも教会の力になってくださっています。

教祖百二十年祭活動のさなかに民生・児童委員の委嘱を受け、教会が会議や研修の会場となって、地域の方々の出入りが増えました。現在も地区の役員を務めるなか、朝づとめや月次祭に地域の方も参拝してくださるようになりました。

地域に根づくのはうれしいことです。ただ、教会として「たすけ道場」という本来の役割が果たせているかと、にこにこ笑う心の内には悶々とするものがありました。

そんななか、昨年納めの自教会月次祭を目前に、会長が、急に嘔吐や言語障害、歩行困難などを発症し、救急車で搬送されて入院するという節を頂きました。会長は帯状疱疹を患っており、処方された薬が、透析患者の会長には強すぎたことが原因とのことです。

月次祭は、上級教会長ご夫妻が臨席されるなか、後継者である長男が初めて祭主、祭典講話を務め、祭典後には上級の会長が芯となり、あらためて会長の身上平癒のお願いづとめを勤めてくださいました。

祭典開始に際しては、こんなときこそ勇もうと、信者の皆さんと共に「一手一つ」の掛け声、「一丁締め」をして臨ませていただき、真実が結集したおつとめになりました。おかげさまで、会長は程なく退院のご守護を頂きました。

このたびの節によって神様から、成人を促す速達を夫婦そろってありがたく頂戴できました。悶々とした人間思案をおわびするとともに、三年千日の道中、中だるみした糸を張り直し、よふぼく・信者の皆さんと共に、「にこにこ、いそいそ」とおたすけに、おつとめに邁進する決心です。