事前特集 「おうた演奏会 大阪公演」本番に向け練習に余念なく
2024・5/22号を見る
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天理教音楽研究会が主催する「おうた演奏会 大阪公演」(後援=大阪教区)は6月16日(日)、堺市民芸術文化ホールフェニーチェ堺大ホールで開催される。この日に向けて、音楽研究会では特別合唱団を結成し、昨年4月から練習をスタート。メンバーが毎月親里に集い、一手一つの“歌声づくり”に励んでいる。
「おうた」は、「おふでさき」に曲をつけて歌うことで原典に親しむとともに、演奏を通じて、お道の教えを広く伝えていくことを目的に作られたもの。山田耕筰氏ら日本を代表する作曲家の手により、これまで19曲が制作。同演奏会は毎年、秋季大祭の前夜に親里で開かれるほか、にをいがけの一助とすべく、各地で公演されている。
大阪での「おうた演奏会」は11年ぶり5回目。「教祖140年祭に向けて、一人でも多くの人に教祖のひながたを伝えるにをいがけの一助に」という音楽研究会の発案によるもの。後援する大阪教区では、実行委員会(委員長=松井龍一郎教区長)を組織し、管内の全教会にチラシを配布するなどして準備を進めている。
一方、音楽研究会では、コロナ禍の影響で活動を休止していたお道の合唱団が少なくないことを受け、近畿圏内の教友から出演者を募り、新たに「おうた特別合唱団」を結成。昨年4月から、同団と各教区の合唱団メンバーが親里で月2回の合同練習を重ねてきた。
感動する演奏めざして
本番を約1カ月後に控えた12日、おやさとやかた東右第1棟で合唱練習が行われ、各地から114人が集まった。
今回が初参加の長谷川杏里さん(43歳・本一津屋分教会ようぼく・天理市)は昨年4月、所属教会長夫人から合唱団入りを勧められ、「年祭に向けて一歩でも成人させていただきたい」と加入を決めた。以来「『おうた』の練習を通じて、教祖のひながたに思いを馳せるようになった」と話す。
林聡子さん(52歳・南大教会ようぼく・大阪府四條畷市)は、3人の知人と共に合唱団に加わった。「練習する中で、一つひとつのお言葉に込められた意味について考えるようになった。本番に向けて、聴衆の皆さんに感動をお届けできるよう、メンバーと一手一つの歌声をつくり上げたい」と意気込みを語る。
一方、3回目の参加となるのは榮英之さん(71歳・鶴岡千分教会教人・大阪府堺市)。在職中には、合唱団で培った経験を生かし、地域の音楽活動を支援した。大阪公演に向けては、身近な教友や未信仰の友人に声をかけ、「おうた」の魅力を伝えている。
「『おうた』には、感謝やたすけ合いなど、陽気ぐらしに向かう教えのエッセンスが散りばめられている。練習を重ねる中で、その教えをメンバーと分かち合うことが自身の喜びにつながっている。当日、会場へ足を運んでくださる皆さんに喜んでもらえるよう、練習の成果を存分に発揮したい」
音楽研究会合唱団常任指揮者の増野正俊氏は「本番をにをいがけの場とするなら、練習は伏せ込みの場だと思う。月々の練習はもちろん、日ごろのひのきしんなどを通じて徳を積むとともに、音楽的なクオリティーを向上させ、一般の人にも感動してもらえる演奏を披露することを目指している。当日は、ぜひ多くの方々に会場へ足を運んでいただきたい」と語る。
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「おうた演奏会 大阪公演」は6月16日(日)午後3時、堺市民芸術文化ホールフェニーチェ堺大ホールで開演。曲目は、おうた2番交響詩『おやさま』(山田耕筰作曲)と同12番交声曲『ひながたの道』(團伊玖磨作曲)の2曲。
出演は音楽研究会合唱団、同児童合唱団、同オーケストラで、ソリストは久保美雪(ソプラノ)、北出はづき(アルト)、清水徹太郎(テノール)、大谷圭介.(バリトン)の各氏が務める。
チケットは、前売り1,500円(当日2千円)で全席指定。詳細は音楽研究会事務局まで。
TEL:0743-63-1697
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