“天の与え”への感謝と慎みを – 視点
2024・7/10号を見る
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日本では「令和6年能登半島地震」により、多くの人々が新年早々、大きな被害に見舞われた。筆者はブラジルに住んでいるが、日本から見て“地球の反対側”に位置するここブラジルでも、2024年は長く記憶に留まる年になりそうだ。
というのも、ブラジル史上、前例のない水害が最南部リオグランデドスル州で起きたからだ。4月末から約2週間続いた豪雨による洪水で200万人以上が被災し、40万人以上が避難生活を余儀なくされている。死亡者数は170人を超え、なお数十人の行方が分からない。
加えて、伯国全土でデング熱が猛威を振るっており、今年に入ってからの感染者数は600万人以上、死亡者数は3,700人を超え、過去最悪の状況となっている。
天理教の原典の一つ「おふでさき」には、地震、台風や洪水、感染症などは親神様の「立腹」の現れとご教示くださる。キリスト教徒が多い伯国では、「立腹」と表現すれば「神様からの天罰」というニュアンスで受け取られてしまうので丁寧な説明が必要だ。それにしても、こうした災害や感染症は、すべての人間をたすけ上げたいとの親心溢れる「もどかしさ」ゆえの「立腹」であることを理解してもらうのは容易ではない。
ブラジル人は音楽やダンスが好きで、人懐っこくて陽気な人が多い。ブラジル伝道庁の大竹忠治郎初代庁長が「日本よりも先に陽気ぐらしの国にしたい」と言っていたほどだ。しかも、国民の大半が信心深い。しかしながら、陽気な性格や神を信じるというだけでは、親神様の思いに適うことにはならないだろう。
国民性といえばそれまでだが、この国では食べ残しは当たり前である。
食べ物は親神様からのお与えと教えていただく。「菜の葉一枚でも、粗末にせぬように」や「すべてが、神様からのお与えものやで」と教祖が仰せになった通り、命を養う食べ物を粗末にしてはならない。
親神様は、ブラジル人はもとより世界中の人々に、“天の与え”への感謝と慎みを持つよう、切に望んでおられると思えてならない。
(村田か)