ひながたを深く学び、実行する ‐ 三年千日 ひながたと私
中村智晴(福部分教会長・64歳・山口県宇部市)
以前、ある教会長さんとの信仰談議で「教祖のひながたをたどるには、教典第一章に記される『遂に、あらゆる人間思案を断ち、一家の都合を捨てて、仰せのままに順う旨を対えた』。これをわが事として実行するのみ」と聞かせてもらいました。教祖が50年の歳月をどのように通られ、どのような親心を掛けてくださったのかを思案し、実行することが肝心だと、一層感じるようになりました。
私は信仰4代目ですが、教祖のひながたを信仰の芯として感じられるのは、天理大学、そして本部勤務と、おぢばで過ごした7年間のおかげが大きいと思います。
信者さん方がひながたに深くふれる機会は、修養科や教人資格講習会などが主ですが、若いころに志願したので、いまはあまり覚えていないという声も耳にします。
そこで、もっと教祖のひながたにふれてもらおうと、一昨年の11月から「教祖ひながた勉強会」を月に1回実施しています。『稿本天理教教祖伝』を拝読し、お互いに感じたことや体験談を語り合って、信仰の糧としています。
先日は、教区内のある前会長さんをお招きして、「教祖と子どもたち」をテーマに、教祖のお子様方について学びました。参加者の皆さんは、その学びを通して、教祖の世界たすけに向かわれる断固としたお心の一端を感じ、あらためて感動していました。
私は、教祖百三十年祭の年祭活動から毎日、神名流しを夫婦で続けていましたが、2年前に左膝の半月板を損傷したため、この三年千日はどうすべきか悩んでいました。そんなとき、ある先生の助言から、これも教祖のお計らいと感じ、このたびの年祭活動には、神名流しに加えて路傍講演1000回を心定めとしています。また、月に1回、おつとめの練習も行っています。そんななか、「ひながた勉強会」の準備をしているとき、こかん様が浪速布教の際に着ておられた振り袖は、教祖が御自ら前もって作られたものだと知りました。親の御心に感じ入り、布教活動の励みとしています。
今後も勉強会やおつとめ練習を続けつつ、この旬におたすけ、にをいがけに励み、孫にも「教祖ひながた」を伝えたいと思います。