特集 一年の“集大成のおぢば帰り”
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直属教会が別席団参や決起大会「おやさとひのきしん」も盛況
教祖140年祭活動の2年目も終盤を迎えるなか、11月23日から26日にかけて直属教会などによる団参が相次いだ。なかには別席団参や年祭に向けた決起大会を実施した教会があったほか、多くの帰参者が「おやさとひのきしん」に汗を流した。ここでは、晩秋の親里で、1年の“集大成のおぢば帰り”を果たした教友たちの様子を、写真とともに紹介する。
「おぢばをにぎやかに」
南海大教会(山田作雄会長・和歌山県新宮市)は25日、「南海大教会別席団参」を実施した。
この別席団参は、昭和48年ごろから続く恒例行事。同大教会では、教祖140年祭活動の活動方針に「おぢばをにぎやかに」を掲げており、この日に向け、部内教会を通じて団参への参加を呼びかけてきた。
当日、本部神殿での「お願いづとめ」に参拝した後、別席者を伴って帰参した人は別席場へ。そのほかの参加者は、「おやさとひのきしん」に勤しんだ。
参加者の一人、望月教也さん(52歳・尾鷲分教会教人・三重県尾鷲市)は、義母の山本八重子さん(74歳)を初席に導いた。「教えには関心がなかった」と話す山本さんだが、今年7月に娘の出直しという大節を見せられたことを機に、教えを求めるようになったという。
望月さんは「大教会の活動方針を受け、近所の人や親戚など身近な人たちに声をかけることを心がけている。来年の年祭活動の最後の1年も、おぢばにお誘いし、教祖にお喜びいただきたい」と話した。
木村重喜・南海大教会布教部長(63歳・箕島分教会長)は「年祭活動の3年目には、教会単位での団参を、さらに推進していこうと考えている。これからも、をやを慕う各地の教友が、おぢばに集う取り組みに注力していきたい」と語った。
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愛豫大教会(越智久輝会長・愛媛県今治市)は23、24の両日、「教祖140年祭決起おぢばがえり大会」と銘打った団参を実施した。
同大教会では「日々、教祖のひながたを手本に教えを実践し、たすけの歩みを推し進めよう」の活動方針のもと、「おたすけカードを活用し、おたすけに取り組もう」などの実践項目を掲げて実動してきた。
また、「一人でも多くの教友がおぢばの理を頂いて、年祭に向けてさらなる実動を誓おう」と、決起大会を企画。ポスターやオリジナルはがきを作って参加を呼びかけた。
23日、おぢばに帰った参加者たちは、東筋周辺で「おやさとひのきしん」に汗を流した。翌24日は東礼拝場で拍子木を入れてのおつとめに参拝したのち、おやさとやかた東右第1棟で永尾教昭本部員の記念講演を聞いた。
二人の娘と共に帰参した安部公彦さん(50歳・調阪分教会千代田布教所長・大阪府吹田市)は信仰初代。支部の鼓笛隊にスタッフとして参加したことを機にお道を知り、2年前に布教所を開設した。
団参に向け、地域の人や会社の同僚などに積極的に声をかけてきた安部さん。「来年は、今回予定が合わなくて参加できなかった人たちを、あらためて団参にお誘いしたい。年祭活動の期間中に、一人でも多くおぢばへお連れし、別席を運んでもらうことが目標」と抱負を語った。
加藤一郎・団参事務局長(53歳・遼東分教会長)は「帰参した方々におぢばの有り難さ、おぢば帰りの喜びを感じてもらえたと思う。ご存命の教祖に少しでもお喜びいただけるよう、勢いと勇み心を持って歩みを進めたい」と話した。
報恩感謝の伏せ込み
神苑周辺では、「おやさとひのきしん」に参加し、報恩感謝の伏せ込みに努める帰参者の姿が、そこかしこで見られた。
社大教会(小林靖広会長・兵庫県加東市)は23日、「社一斉おぢばがえり団参」を実施。参加者は別席場前で除草ひのきしんに励んだ。
仕事が忙しく、1年半ぶりのおぢば帰りが叶ったという藤原唯佳さん(25歳・神西分教会教人・兵庫県朝来市)は笑顔でひのきしんに勤しむ。「久しぶりに多くの教友の方とおぢばに帰ることができて良かった。この団参をきっかけに、より積極的におぢばへ足を運びたい」と語った。
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紀陽大教会(上田茂子会長・和歌山市)は24日、「紀陽大教会統一別席団参ならびにおやさとふせこみひのきしん」を実施。東筋周辺でひのきしんを行った。
自前の除草器具を手に、黙々と手を動かすのは山本知規さん(61歳・髙殿分教会ようぼく・京都府亀岡市)。仕事の合間を縫って遠方の所属教会などに参拝を続けるなか、定期的な団参が教友とのつながりを強める機会になっていると話す。
山本さんは「ひのきしんの際に皆さんと信仰談議を交わすことが勇みにつながる。年祭活動の期間中に、教祖のご期待に応えられるようなようぼくへと成人したい」と笑顔を見せた。
別席者を伴って帰参
23日から26日にかけて、別席者を伴って帰参する教友の姿が数多く見られた。
嶽東大教会(鈴木道輝会長・静岡県沼津市)は23、24の両日、「嶽東別席団参」を実施した。
参加者の一人、石塚寿美子さん(71歳・東桑原分教会ようぼく・静岡県沼津市)は、家庭の事情に悩む親戚の女性を初めておぢばに誘い、女性は初席を運んだ。
石塚さんは「悩みを抱えているとお聞きしたので、『ぜひ』とお誘いした。またおぢばに来たいと言ってもらえて、とてもうれしい。教祖140年祭までに、多くの人をおぢばにお誘いしたい」と話した。
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西陣大教会(永尾大和会長・京都市)は24日、「西陣大教会おぢば帰り団参」を実施した。
通い先の人を伴って帰参したのは、後藤司さん(32歳・同大教会教人・京都市)。大教会青年として伏せ込みながら、毎日のにをいがけを心定めし、日々歩いている。今回は、60代男性が初席を運んだ。
年祭活動の目標に「別席者10人」と掲げている後藤さん。「なかなか別席者をご守護いただけなかったが、今回ようやく目標の第一歩を踏み出すことができた。三年千日の最後の1年もコツコツとにをいがけに励み、教祖にご安心いただけるようぼくの姿を目指したい」と力強く語った。
直属教会による団参でにぎわう親里の様子をご覧になれます。