写真特集 “天理のサクラ”今年も満開に
春の装いの親里に 多くの人が連日訪れ
神苑周辺のサクラが今年も見ごろに――。3月中旬から、神苑各所で徐々にほころび始めた“天理のサクラ”。4月を迎え、親里は紅白のサクラが咲き乱れ、すっかり春の装いに。“天理のサクラ”をひと目見ようと、連日、多くの人が訪れている。また、昨年に続き、別席場前のシダレザクラの夜間ライトアップが期間限定で行われた。ここでは、今年の“天理のサクラ”を写真で紹介する。
アタミザクラ
東筋
東筋にあるアタミザクラは、気温が上がった3月24日ごろから一斉に開花した。「奈良県で一番最初に咲くサクラの名所」として知られるこのサクラは、開花期間が長く、4月初旬まで花をつけ、観賞に来る人々の目を楽しませた。
シダレザクラ
別席場前

別席場前にある、親里の“サクラの顔”ともいえるシダレザクラは、3月下旬に咲き始め、4月初旬に満開になった。このシダレザクラは昭和30年代に東北有数のサクラの名所・秋田県角館からお供えされたもの。本来、大きく成長しない品種だが、支柱で枝を支えることで、ボリュームあるサクラの大木に成長した。シダレザクラを目当てに、教内外を問わず多くの人が観賞に訪れている。
プリンセス雅
西参道

西礼拝場前にある西参道の身障者用スロープ沿いに植えられている。3月24日ごろに開花し始め、27日から見ごろを迎えた。花はサイズが大きく、一重の濃いピンク色。西参道を通る際、思わず足を止める人の姿があった。
ソメイヨシノ、ベニシダレザクラなど
布留川河川敷

親里大路に沿って東から西へ流れる布留川の両岸では、ソメイヨシノ、ベニシダレザクラ、陽光ザクラなど5種、数十本の紅白のサクラが咲き誇っている。サクラの種類によって開花時期が異なり、4月初旬にはソメイヨシノが見ごろを迎えた。
エドヒガンザクラ
東参道

別席場から東礼拝場へ向かう東参道にある低木のサクラ。山梨県北杜市の北巨摩分教会前に咲いていたサクラを株分けしてお供えされたもので、“長寿の木”として知られる。3月下旬に満開になった。
シダレザクラの夜間ライトアップも

昨年に続き、今年も別席場前のシダレザクラの夜間ライトアップが、3月25日から期間限定で行われた。
3年前から始まったこの夜間ライトアップは、鑑賞に訪れた人が撮影した写真や動画がSNSに多数投稿されて反響を呼び、過去には1日に1000人余りが訪れるなど大きな話題になった。
今年も、期間中には連日、多くの人が別席場前を訪れ、幻想的なシダレザクラの写真や動画を撮影していた。
また、夜間ライトアップ期間中には、別席場前のシダレザクラの映像が見られるライブカメラも設置された。