教祖のお導きに感謝して – 三年千日 教祖と私
小野﨑 宰(宇泉分教会長・68歳・栃木県矢板市)
26年前、「布教の家」東京寮に入寮しました。親神様からのおてびきがあって仕事を辞め、心を定めて道一条になりましたが、会長を継ぐ自信がなく、布教のコツを学ぶために入寮しました。
東京は人が多いので、毎月別席者を連れて帰参できるだろうと安易に考えていました。ところが、全くにをいが掛かりません。コツも王道もなく、寮長先生のお諭しを頼りにひたすら歩く毎日でした。もう少し、もう一軒と歩くなか、通い先はできましたが、別席者はご守護いただけずにいました。
年老いた両親を見てくれている妻や妹弟の顔が浮かびます。教会の先行きを思って私を送り出し、教会を支えてくれている信者さん方の思いが日に日に胸に刺さります。なんとしても秋の大祭には、別席者をお与えいただかなければ申し訳ないと思いました。
10月24日、切羽詰まった私は、教祖に「なんとしても別席者をご守護いただけますように!」とお願いして寮を出ました。集合住宅を一室一室、声を掛けていくと、最後の部屋の前に3人の方がおられました。私が近づくと、その中の男性が突然私の前に土下座して、「助けてください!」と叫ばれたのです。話を聞くと、お子さんのことで事情を抱えたご家族でした。
その方たちは、事情の治まりを願って帰参されることになりました。大祭に参拝し、初席も運ばれました。教祖のお導きを肌で感じた、感涙のおぢば帰りでした。
その後、教会長としてコツコツ歩くなか多くの方と出会いました。教祖のお導きに感謝して涙することもしばしばです。コロナ禍の間に通信講座で心理カウンセラーの資格を取りました。いまはリーフレットとともにカウンセラーの名刺も手渡すようにしています。毎月600軒のにをいがけを心定めし、教祖のお姿を思い浮かべて実行しています。たとえ厳しい言葉を浴びせられても「困っておられることがなくて良かったです。これからもお幸せに!」と笑顔でお応えできるように、心磨きの日々を送れることがありがたく思えます。
年祭当日、「教祖のおかげでここまで成人することができました」とご報告できるように、日々努めています。