各界の著名人が見た“天理” – 『すきっと』第42号
2025・9/3号を見る
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光ることば
特集テーマ「CORE VALUES――本質を見る」から
「すきっとした気分で暮らすために」をコンセプトに、著名人へのインタビューや対談などを掲載しているインタビュームック『すきっと』の最新第42号が、9月1日に発売された。今号は「CORE VALUES――本質を見る」をテーマに、歌舞伎俳優の八代目・尾上菊五郎さんをはじめとした各界の一線で活躍する著名人が、自身が大切にしている“人生の指針”について語っている。また、天理に縁のある人物の記事が数多く掲載されているのも見どころの一つ。ここでは、最新号から著名人が語る天理にまつわる“光ることば”をピックアップする。
頑張っていれば誰かが見てる――映画『侍タイムスリッパー』に込めたエール
安田淳一 映画監督
具体的なものづくりや組織運営のノウハウを覚えたのは、高校、大学時代に参加した天理教京都教区学生会の活動でのことでした。同教区学生会の年間イベントの大きな柱の一つに、天理教の夏の大イベント「こどもおぢばがえり」の行事である「こどもミュージカル劇場」の企画運営があります。高校生のとき、「こどもミュージカル劇場」の演者の一人として初めて舞台に立ってから、徐々にその魅力に取り憑かれていきました。大学生で委員長になってからは、自分で劇の脚本を書きました。
このミュージカルは演劇を専門にしている人が演じるものではなく、初めて舞台に立つ子も多いのです。私自身も含め、プロが一人もいないチームで、いかにいい舞台を作り上げるのか。観客である子供たちを楽しませることはもちろん、製作する学生たちにも喜んでもらいたいと、試行錯誤を重ねました。
自分が作ったもので人に喜んでもらいたいという気持ちや、作品作りの方法論は、このとき培われたと思います。
一つひとつの演奏と誠実に向き合って
MINAMI バイオリニスト
天理教音楽研究会の「弦楽教室」での経験が、私の中でいまも大いに生きています。始めた当初、私はとても不器用だったので、まず楽器を持たせてもらえませんでした。弓だけを持って動かす練習から始めるのですが、それがなかなかできなくて……。それでも、当時の先生は怒ることなく我慢強く指導してくださいました。
音楽研究会では、基礎の基礎を叩き込んでいただきました。高校で東京に出たときに、室内楽の経験や演奏できる曲のレパートリーが周囲よりも多いことに気づきました。音楽研究会で育てていただいたおかげでいまの自分があると思うので、感謝しています。
また、天理では「おうた演奏会」でコンサートミストレスを務めたり、天理参考館と音楽研究会が共催する「参考館メロディユー」に何度も出演させていただいたりしました。正式なコンサートとまではいかなくとも、こうした小さな本番をたくさん経験し、練習とは違う本番独特の空気感に慣れることができたように思います。
「人生はセレンディピティ」その一語に尽きる
岩谷英昭 パナソニック株式会社終身客員
今回、2度目の天理訪問をし、創業者(松下電器産業〈現パナソニックグループ〉創業者・松下幸之助氏)が「喜びの顔」について述べていたことを思い出しました。創業者は、裕福な家に生まれましたが、のちに貧困と病気で大変な苦労をされました。それが生きる根底にあったからでしょう、天理の印象について「信者の喜びに充ちた奉仕ぶり、塵ひとつもとどめぬ本殿の清掃ぶり、会う人ごとの敬虔な態度……」と、自叙伝『私の生き方 考え方』に記しています。
私も、天理の皆さんが「喜びの顔」をしていることが印象的でした。各所で働いている人、信者の方、神殿で奉仕している人、皆、喜びの顔をしています。
天理の皆さんは、自分自身を持ち、家族との生活があり、親しい仲間がいて、そんな人たちが調和を保ちつつ生活を楽しんでいるように見えます。そういう生き方は、プリミティブ(素朴な、根源的な)に思えるけれど、実は、人生の幸せを最も体現しておられるのではないでしょうか。
一歩ずつ前へ いつか訪れる“そのとき”を信じて
中江有里 女優/作家/歌手
『すきっと』とのご縁を頂いてから、もう15年になります。いつも思うことですが、初めてご依頼を頂くときは、そこに至るまでに、企画を立てて、会議で諮って、といった手続きを一つひとつ踏んでおられるわけですよね。そのうえでのご依頼ですから、なるべくお引き受けするようにしています。それまで何のつてもなかったところに話を持ってきてくださるのは、すごく有り難いことだと思うからです。それが結果的にいまにつながっているわけですから、あのときお引き受けして本当に良かったと思っています。
天理は、ほかのどことも違う場所ですね。独特の清涼感があるというか、空気が違うというか。うまく言えませんが、訪ねるたびに心洗われる感じがします。神殿に初めて参拝したときは圧倒されました。回廊もきれいで、ぴっかぴか。歩いているだけで、とても心地よい感じがしました。
毎年一度、天理大学の客員教授として特別講義に伺うのをいつも楽しみにしています。天理大学の先生方とも話をさせてもらうのですが、その中で、ある先生が「大学には天理教の信者さんもいれば、そうでない人もいるけれども、信者さんがいることによって大学の雰囲気がやっぱり違う」とおっしゃっていたのは、すごく印象に残っています。私も、それはなんとなく分かる気がしますね。
ご登場の主な方々
八代目・尾上菊五郎/三浦しをん/二宮謙児・博美/手嶋龍一/片山恭一/小平尚典/市川新十郎/西薗和泉/天野忠幸/羽成守/平葉子/岡田正彦/高橋達郎