天理時報オンライン

信仰は日々の積み重ね- 三年千日 教祖と私


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森 慶太(弘明分教会長・42歳・三重県松阪市)

教会長として初めてつとめるこのたびの年祭活動は、迷いながらのスタートではありましたが、結果として、大切な「おつとめ」と、ありがたい「おさづけ」を強く意識できるようになりました。

教祖が直々にお教えくださったおつとめ。なかでも月次祭のおつとめで、役割を担うそれぞれが一手一つに勤める姿は、陽気ぐらし世界へ一直線につながる道しるべだと感じます。おつとめには子供の成人を望まれる教祖の思いが詰まっているので、いつもワクワクしながら勤めています。

緊張感などで、どこか硬い雰囲気を感じたときには、あえて皆さんに「間違えてもいいから楽しんで勤めましょう」と声を掛けます。気持ちに余裕があれば、周りの音もよく聞こえるので合わせやすく、おつとめに込められたをやの思いに、より近づけると思うからです。

おさづけは、教会として千回の取り次ぎを心定めしました。教会では朝夕のおつとめ終了後に、お願いづとめとおさづけの取り次ぎを、父が会長であったときから二十数年にわたり続けています。おかげで、おさづけの取り次ぎが日常的になり、これを生かしてより外に向かっておたすけをしようとの思いから、教会長家族同士の取り次ぎは心定めの数に含めないというルールを作りました。

昨年の5月に千回を達成し、さらにありがたいことに、この動きがよふぼく家庭にも広がって、今年8月には2,400回を超えました。

幼いころから「信仰は日々や」と聞いて育ちました。毎日の通り方と、その積み重ねが何より重要であると考え、非常時といわれる年祭活動期間中にお声がけいただいたことは、教内外を問わず、すべて神様の御用と思って取り組んできました。その結果、新たな出会いをたくさん頂きました。

その中には身上・事情に苦しむ方が少なくありません。年祭を目指して、そうした方々の苦しみに寄り添いながら、その先にあるそれぞれの本当のたすかりにつなげていきたいと思っています。

つとめとさづけを通して、教会につながる皆さん方と共に、また、家族そろってをやの思いを尋ねることができるのは、私にとって何よりの幸せです。

天理時報オンライン・フォトギャラリーより
https://jiho.doyusha.jp/photos/158632/