天理時報オンライン

親孝行 夫婦仲良く 陽気ぐらし – 三年千日 教祖と私


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古川 博(鞠生分教会長・63歳・山口県防府市)

30年前、教祖百十年祭に向かう三年千日の1年目に、母が出直しました。母は出直す直前まで、まだ独身だった私の伴侶を探してほしいと、病室から伯母に電話で頼んでいたそうです。翌年、母の霊の働きか、最高の伴侶と結婚でき、教祖百十年祭は夫婦で参拝させていただきました。

私たちは結婚した翌年にハワイへ渡り、その翌年、無担任教会の会長に就任しました。その年から4年続けて子供を授かり、子育てと、慣れない海外での生活に追われる毎日でした。

結婚当初からの目標は”仲良し家族”。子供たちと共に、その実践を心がけました。妻はいつも私を夫として、また会長として立ててくれ、子供たちに私の不足を言ったことがありません。それはいまも続いています。

教会長として初めて迎えた教祖百二十年祭の旬には、教祖のお導きを頂いて、6人のよふぼくが誕生しました。

年祭の翌年に父が出直し、それを機に会長職を後任に譲って帰国。現在の教会をお預かりしました。

それからは、子供たちにとって不安な毎日だったと思います。ハワイから日本に来て生活環境が大きく変わったことは、家族にとって大きな節でした。その節を乗り越えられたのは、紛れもなく、信仰に基づく夫婦、家族のつながりのおかげだと思います。「親孝行夫婦仲良く 陽気ぐらし」は私の好きな言葉で、いつも大切にしている指針です。学校から教会に帰れば陽気ぐらしがある。そんな生活は、子供たちにとって心安らぐものだったと思います。

子供たちは、長女を筆頭に弟たちも皆、おぢばの高校に進学しました。長女は一昨年、同じ直属の部内教会に嫁ぎ、昨年、息子を授かりました。娘も”仲良し家族”の実践を心がけているようです。長男は今年、大教会青年を終え、私の後を継ぐ心でつとめてくれています。次男は天理教校本科研究課程を卒業し、将来を見据えて伏せ込みの毎日を送っています。三男は天理高校北寮で幹事を務めながら、信仰心を磨いています。

年祭活動も残りわずか。親孝行の心を忘れず、夫婦、家族仲良く、陽気ぐらしをさせていただきます。