現状を踏まえた「誠」の思案を – 視点
2026・1/14号を見る
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人工知能(AI)の進歩には目を見張るものがある。昨年、米国ジョンズ・ホプキンズ大学の研究チームはSRT-H「完全自律型手術ロボット」の開発に成功した。AIによる言語トレーニングと映像ベースの模倣学習を活用したこのロボットは、医療スタッフの音声指示に反応しながら、その場の状況に応じて最適な動作を選び出し、合計八つの異なる臓器モデルに対して、全17の工程が含まれる胆のう摘出手術を100%の成功率で行った。
ところで現在、AIはクラウド・シーディングという人工的に雨を降らせる技術にも多いに活用され、水不足の解消や猛暑により引き起こされる災害の抑制を目的として、世界中で研究が進められている。ただし快晴の状態、つまり元となる雲がなければ雨を降らせることはできないという。
水不足といえば、筆者が住むブラジル伝道庁の辺りではここ数年、乾季に当たる冬の間は顕著な問題となっている。2025年は2カ月ほどだったが、2024年は約半年間、中三日の割合で断水が続いた。抜本的な対策を講じない行政に対して年々市民の怒りは増しているが、そもそもの問題は天候にある。いかに技術やAIが進歩しても、現在の人間の力では一から雨雲を作り出して充分な雨を降らすことはできない。すべては親神様のご守護の司るところである。
明治20年、教祖が現身をかくされる少し前、おつとめの実行を促される教祖と初代真柱様との問答の中で、教祖は「四十九年以前より誠という思案があろう、実という処があろう」と仰せられた。さらに、「真実というは火、水、風」「さあ/\実を買うのやで。価を以て実を買うのやで」とも諭された。
おつとめを何の妨害もなく勤められる現在、また、教祖年祭を間近に控えるこの大切な時旬をいかにして過ごすか。各々が現状を踏まえて、思召に沿う「誠という思案」をすることが大切ではないだろうか。
「諭達第四号」に示されるように、教祖は「水を飲めば水の味がする」と、どんな中でも親神様の大いなるご守護に感謝して通ることを教えられた。筆者も自戒の意味を込めて、日々から水の有り難みと大切さを周囲の人々へ伝えていきたい。
(村田か)










