子供の未来を守る“心の規範” – 視点
2026・3/11号を見る
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近年、子供たちの交流サイト(SNS)利用の規制を巡る議論に関心が集まっている。若い世代の利用時間は年々延びて依存症や視力低下も問題視される。こども家庭庁の令和6年度の調査によると、子供の平日1日あたりのインターネット平均利用時間は2歳でも約1時間47分。16歳では約6時間20分であった。また、犯罪に巻き込まれるリスクもある。特にSNSで短時間・高収入などをうたって強盗や特殊詐欺の実行役に利用する「闇バイト」での未成年の摘発は後を絶たない。さらに、子供がSNSで見知らぬ人と交流するケースでは、東京都の調べでは小中高生の2割に上り、そのうち約20パーセントは顔や体の写真や動画を送受信し、約14パーセントが直接会っていたという。ほかには匿名性に隠れた誹謗中傷の問題も懸念するところである。
そうした未成年へのSNS規制は世界的な流れになりつつある。オーストラリアでは16歳未満の利用を禁じる法案が可決された。国レベルで禁じるのは世界初。日本では昨年、SNSで起きる誹謗中傷や違法・有害情報への対応として「情報流通プラットフォーム対処法」が施行された。だがIT企業側は、政府の使用制限に対して「言論の自由の侵害」と反発している。また、学習ツールとしての効果も評価されており、規制の賛否は割れているのが現状である。
SNSの規制も必要である。しかし文明の利器は、あくまでも道具である。道具は、その目的によって名が変わる。同じ刃物も、魚を切れば刺身包丁、床屋で髭を剃れば剃刀、人を傷つければ凶器となる。文明の利器をどう使うのか。それを決めるのは、やはり心だと思う。
人にとって、何を考え、どんな行動をするのかは“心の規範”が左右する。本席・飯降伊蔵は、教祖から「朝起き、正直、働き」と教えられ、生涯、天の定規として心の規範にした。をやの教えには、たすけ一条の親心が詰まっている。家庭や教会で「教えに基づく生き方」を身に付けさせることが、子供たちの未来を守ることにほかならない。神言に「夜の暗がりは通れるなれど、昼の暗がりは通れん」(おさしづ明治34年10月13日)とある。いかに物事の善悪が見え難い暗がりの時代でも、親神様の教えこそが昼の暗がりを照らす灯りとなる。
(加藤)








