天理時報2022年2月2日号8面
TenriSports[天理スポーツ]選抜大会2年ぶり優勝天理高ホッケー部男子天理高校ホッケー部男子は、昨年末に岐阜県各務原市の川崎重工ホッケースタジアムで行われた「全国高校選抜ホッケー大会」に出場。2年ぶり12回目の優勝を果たした(写真)。一昨年、インターハイ・国体・選抜大会の〝高校ホッケー3冠〟を目標にスタートした新チーム。得点力のある田中翼選手(3年)や相手選手の意表を突くプレーでゴールを守る川原大和選手(同)など能力の高い選手がそろい、一丸となって仲間のことを意識したプレーを心がけてきた。インターハイは3位入賞。リベンジを誓った国体は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となるなか、最後の全国大会である選抜大会に向け、「勝つことにこだわろう」と士気を高めてきた。初戦を2-1の僅差で勝ち上がると、続く2回戦は10-0で快勝。3回戦はディフェンス陣が奮闘して2-0準決勝も3-1で制し、決勝へ進んだ。決勝戦は大雪の影響で予定より1日延期となるトラブルに見舞われたが、丸山奏キャプテン(3年)は「おかげで万全の状態を整えて戦うことができた」と話す。第1クオーターは両チームのゴールキーパーが好セーブを見せ、0-0。続く第2クオーター19分、シュートのリバウンドに合わせ、丸山キャプテンがボールをゴールに押し込んで先制点を獲得した。勢いに乗った天理高は、23分にもシュートを決めて2-0。第3クオーターには、ダメ押しとなる3点目を挙げると、残り時間を粘り強い守備でゴールを守りきり、優勝を果たした。丸山キャプテンは「大会ではチーム一丸となり、選手一人ひとりも個性を発揮して天理らしいホッケーができた。この優勝が、部活動を支えてくださった多くの人たちへの恩返しになれば」と話した。なお、今大会の優秀選手に川原選手、福永凜音選手(3年)、田中選手、駒形歩久選手(同)、中井壮汰選手(同)が選ばれた。手嶋龍一のグローバルアイ6危機のなかの太平洋同盟東京とワシントンを結ぶ安全保障同盟は、半世紀を超えて太平洋の波を穏やかにしてきた。だが、太平洋同盟の効力が次の半世紀も同じように続く保証など何処にもない。1月21日にオンラインで実施された岸田総理とバイデン大統領の日米首脳会談は、東アジアの安全保障環境が一段と厳しさを増していることを窺わせるものとなった。この日米オンライン首脳会談で、バイデン大統領は「日米安全保障条約の第5条を尖閣諸島へ適用し、揺るぎない対日防衛を約束する」と述べ、尖閣諸島を含む沖縄などに第三国が侵攻した時には、日本防衛の義務を果たすと表明した。表向きは至極あたり前の見解をこれまで通り繰り返したようにみえる。その証拠に、日本のメディアも取り立ててこのくだりに特別な解説を試みてはいない。だが、このバイデン発言にこそ現下の東アジアの危局がくっきりと映し出されている。アメリカの当局者は敢えて口にいのだが、この大統領の対日約束には重大な前提が省かれている。中国が日本固有の領土である尖閣諸島に侵攻した時、日本が先んじてこれを撃退する意思と行動を示した場合に限って、米国も部隊を派遣して救援に駆けつけるというのである。日本が自国を守る行動を示さないのに、米大統領とて自国民の大半が名前も知らない無人島に自国の若者を赴くように命じ、米中戦争の危険を冒すわけにはいかないだろう。だが、在日米軍の部隊と艦艇が真っ先に尖閣諸島に乗り込んでくれると安易に思い込んでいる人が日本に皆無とは言えないだろう。台湾海峡を望む尖閣諸島こそ東アジアの安全保障の要石なのである。それゆえオバマ民主党政権の時代までは、米国の安全保障当局者は尖閣防衛を容易に明言しようとしなかった。安全保障同盟という一片の紙切れで日本の安寧が担保された幸せな時代は過去のものとなりつつある。東アジアの新たな戦争は断じて許さないという日本の意志こそが中国を制してみせる。2022年は日本が率先して戦いを未然に封じる抑止力を高める節目の年とすべきだろう。