第29話 夏休みの明るい午後 – ふたり
作/片山恭一 画/リン 前話のあらすじ島と陸がつながる日。深夜、島へ渡ったカンとピノは、願い事をするために祠の前に立つ。そのとき、唸り声のような潮がうごめく音が聞こえた。 第28話 帰ろう、カン 潮だ・・・
作/片山恭一 画/リン 前話のあらすじ島と陸がつながる日。深夜、島へ渡ったカンとピノは、願い事をするために祠の前に立つ。そのとき、唸り声のような潮がうごめく音が聞こえた。 第28話 帰ろう、カン 潮だ・・・
作/片山恭一 画/リン 海風が陸風に変わる夕暮れどき、吹くともない風に乗ってその情報はもたらされた。今夜、いよいよ島と陸がつながるらしい。 夕食を終えると、カンはいつもより早めにベッドに入った。出かけ・・・
作/片山恭一 画/リン 前話のあらすじカンは毎日浜辺に出て、一生に一つだけ願いを叶えてくれる神社がある島を眺めていた。ツツたちが遭遇するであろう惨劇を予感し、なんとか回避したいという思いからだった。 ・・・
作/片山恭一 画/リン いつかトトが言っていた。大人になるといろんなことが見える。だから大人はみんな苦しそうな顔をしている。カンは大人ではないから苦しみを顔に表さない。だが人知れず思い悩んでいることに・・・
作/片山恭一 画/リン その夜、ホタルは夢のなかにまで飛んできて黄緑色の光を点滅させた。どうやらわたしの夢を美しく照らしてくれるつもりらしい。宙を舞う光に誘われるようにしてフウちゃんが現れた。 「そろ・・・
作/片山恭一 画/リン 前話のあらすじカンは本に大きな関心を示すようになる。ピノは、トトとハハ同様に不安や期待、寂しさなど複雑な心境でカンの変化を見守っていた。 第23話 少年カンは「本の虫」 土曜日・・・
作/片山恭一 画/リン ハハが言うには、カンは「本の虫」なのだそうだ。あの子の興味が、虫から本に移っているのはたしかである。いまはクモやトカゲを観察するかわりに本ばかり読んでいる。ツツの報告によれば、・・・
作/片山恭一 画/リン サユリさんは子どものころからピアニストになるのが夢だった。小学校に上がる前から音楽教室に通い、毎日何時間も練習した。音楽専門の大学に入り、留学までした。ウィーンという街に住む有・・・
作/片山恭一 画/リン 前話のあらすじカン、ピノ、ツツは、近所の砂浜でボール遊びなど平穏な一日を過ごす。帰りの車内でフウちゃんからアフリカの音楽の話を聞いた。 第20話 アフリカの悲しい物語 芝生の庭・・・
作/片山恭一 画/リン 真っ白い砂がきらきら輝いている。フウちゃんはホテルでの仕事の行き帰りにここを見つけたらしい。 「こんな砂浜はアフリカでもアメリカでも見たことがないよ」 浜辺に来るといつもやる遊・・・