助言や指摘につい反発してしまう – 人生相談
Q. 家族や職場の人からの助言や、意に沿わない指摘に対して過敏に反応し、つい必要以上に反発してしまいます。そのせいで、人間関係のトラブルや衝突が絶えません。上からものを言われるのが気に入らないのは、私の心が高いからなのでしょうか。(30代男性)
A. たとえ自分のためになる助言や指摘でも、その言い方が気に入らないと感じることはありますね。言葉には、文字通りの意味内容に感情が加わるので、時には責める気持ちばかりが強く伝わってくることもあります。
しかし、相手が本来伝えたいのが意味内容で、あなたが気に入らないのはその言い方だとすれば、双方噛み合いません。そのうえ、あなたが相手以上に強い言葉で言い返すと、内容よりも感情の衝突、応酬となるでしょう。
もし、これがいつものパターンだとすれば、あなたから反応を変えるしかないのかもしれません。言われる前に改める、あるいは、言われたら「はい、分かりました」と、内容だけを受けとめる。何か言い返したくなったら、さりげなく席を外し、気持ちを落ち着かせましょう。
神様は、あほうが望みとおっしゃいます。あほうになって、言い返しをせぬように、と。一言言われて二言も三言も言い返すのは、それが利口な返しであっても、神様の思いに沿わない姿だといえます。優しい心になることを目指しましょう。「ひとがなにごといはうとも かみがみているきをしずめ」とも教えられています。
言葉を使うときは、良い言葉に真実の気持ちを乗せて、相手に届けたいものですね。
回答者:西村 和久(一筋分教会長・「憩の家」事情部講師)