天理時報オンライン

教会の活性化を目指して


紙面レイアウト
で見る

横山正英(白橿分教会長・52歳・奈良県橿原市)

私どもの八木大教会では、2023年6月3日に創立130周年記念祭を勤めさせていただきました。

さかのぼること3年前、立教183年の年頭に、その打ち出しがあり、記念祭に向けての活動がスタートしました。が、その矢先、新型コロナウイルスの感染拡大が始まりました。教会に人が集まることができない、信者さんを訪ねることができない、おたすけもままならないという状況のなか、閉塞感ばかりが漂い、「このままではダメだ。何か手を打たなければ、旬に向けての成人が遅れてしまう」との危機感を覚えました。

そんななか、以前から気になっていた里親活動のことを思い出し、妻や子供たちと相談して、里親登録することを決断しました。

コロナ禍のため時間がかかりましたが、2022年5月に養育里親の認定を受け、11月に、当時5歳の女の子がわが家の一員となりました。3人の実子が皆、成人して静かだったわが家が、途端ににぎやかになりました。

心積もりはしていたものの、複雑な環境で生まれ育った子供の養育は容易ではなく、悩んでしまうことも少なくありません。しかし、「人の子を預かって育ててやる程の大きなたすけはない」(『稿本天理教教祖伝逸話篇』八六「大きなたすけ」)との教祖のお言葉を励みに、家族で談じ合いを重ねています。そのおかげで、里子を含めた家族の絆が深まっていると実感しています。

里親になってありがたく思うのは、家族をはじめ教会につながる方々が、おたすけの心を育むことができていることです。また、私はこれまで教内外の御用や役目を通してにをいがけを心がけてきましたが、里親としてもさまざまな人とのつながりが生まれ、お道の精神や御教えを広めるきっかけを頂けるようになりました。これらを、にをいがけ・おたすけにつなげていきたいと思います。

もちろん、地道な布教活動も忘れてはなりません。大教会で毎月発行されるリーフレットを活用し、信者さんと共に歩かせていただいていますが、もっともっと思いを込めて実動を広げていきたいと思います。

長く続いたコロナ禍で、教会活動が少し寂しくなってしまいました。ですから、私の三年千日の目標は、教会の活性化です。教会に活気が溢れ、大勢の人と共に世界たすけのおつとめが勤められるよう、さまざまな動きのなかで、にをいがけ・おたすけを心がけ、前を向いて三年千日を通らせていただきたいと思います。