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子供の方から力を入れて来たら、親も力を入れてやらにゃならん。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』75「これが天理や」
ユキノシタ
いつもの散歩道で、涼しげな水色のアジサイを見つけました。傍らで花開く白いシャクヤクの香りも爽やかです。梅雨の恵みをたっぷり吸った水無月の花々が、夏を待ち焦がれるように咲き誇っています。
この時季は彩り鮮やかな花の姿に見とれて、つい寄り道をしてしまいます。学校からの帰り道、友達と道草をして語り歩いた子供時分が懐かしく思い出されます。
いま、その道草に夢中になっている小学2年生の長女が最近、帰ってきてこんなことを口にしました。
「帰り道、お友達を『こどもおぢばがえり』に誘ったよ!」。ランドセルを置くなり、紙と鉛筆を手に、おぢば帰りの意味や団参の予定などを熱心に尋ねてきたのです。自分で募集チラシを作って、友達に渡したいとのことでした。一生懸命な子供の姿を目にすると、思わず親も力が入ります。あれこれと手伝い、申込書付きの手作りチラシを完成させました。
ふと脳裏をよぎったのが掲出のお言葉です。親神様はどんなときも、私たち人間の願いを聞いて、手助けをしてやりたいと、温かい親心をおかけくださっています。そのことに心から感謝できるお互いでありたいものです。
今日は雨。ランドセルにチラシを入れた長女は、傘を差して意気揚々と学校へ向かいました。帰り道、誰とどんなおしゃべりをしながら道草を楽しむのでしょうか。
(大西)