言葉で子供をしつけられない – 人生相談
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Q. 小学生の息子をしつける際、言葉でうまく説明できずに悩んでいます。おつとめ中に神殿を走り回らないように注意しても、「なぜ駄目なのか」を分かりやすく伝えられません。こちらの意図を子供に理解させるには、どうすればいいでしょうか。(40代女性)
A.「なぜ?」「どうして?」と、子供はよく質問しますね。答えに困ることもたびたびです。
通称「なぜなぜ期」は、子供の成長のチャンスだとされます。創造力や思考力を養うための大切な時期であり、子供に対して真摯な態度で向き合うことが大事だといわれています。忙しくても、答えられる場合はその場で答える。答えを一緒に調べてみる。「どうしてだと思う?」と、逆に質問してみるなど、子供の目線に立って説明するとよい、と教えられます。反対に、忙しいからと答えを後回しにしたり、適当に答えたり、質問を否定したりするのはNGです。「なぜ?」は成長の絶好のチャンスだと思って、答える努力を続けてください。
さて、「おつとめ中に騒いでは、なぜダメなのでしょうか?」。私自身は「おつとめは、親神様によって生かされている御礼と、困っている人のお願いやみんなの幸せを祈っているから、大切な時間なんだよ」と、分かっても分からなくても伝えてきたつもりです。
「子供は親の背中を見て育つ」といわれます。子供を通して、自分自身のおつとめに対する姿勢を親神様から問われていると思い、真摯におつとめの大切さを伝えていけば、そのうち分かると思います。子供は聞いていないようで、意外と覚えているものです。
回答者:平澤勇一(磐城平大教会長・福島教区長)