第2回「こどもおぢばがえり」- ようぼくデイズ
2024・7/3号を見る
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第18期読者モニターアンケート企画
親里や各地域における信仰実践や活動・行事などの意義や魅力について、読者モニターが自らの体験をもとにエピソードを語るコーナー「YOBOKU DAYS」。第2回のテーマは「こどもおぢばがえり」。国内各地はもとより海外からも大勢の子供たちが”人類のふるさと・ぢば”に帰ってくる真夏の祭典として広く知られている。ようぼくお互いは、一人でも多くの子供たちを連れて帰るとともに、親神様・教祖にお喜びいただくためにも、その意義や魅力について、あらためて考えたい。そこで今回は「こどもおぢばがえり」にまつわるエピソードを読者モニターに寄せてもらった。
笑顔で通る素晴らしさ学び
大谷吉輝さん
43歳・芦住分教会教人・佐賀県白石町
小学生のころは人見知りだったので、知らない子の中に入って遊ぶのが苦手だった。それでも、親戚に交じって鼓笛隊の活動に参加するうちに、少しずつ友達の輪が広がり、本番の”真夏の祭典”も楽しむことができた。いま思えば、人とつながることの大切さを学んだように思う。
あれから三十数年。いまは「こどもおぢばがえり」期間中に詰所で催される模擬店のひのきしんに可能な限り参加している。ひのきしん者の中には高齢の信者さんもいるが、皆さん生き生きとした笑顔で子供たちを迎え入れている。その姿に、どんなに疲れていても笑顔で通る素晴らしさを学ばせていただいた。
老若男女を問わず、多くの笑顔があふれる「こどもおぢばがえり」。そこで得た学びを胸に、今後も笑顔で毎日を通らせていただきたい。
ママ友の子供が頂いたご守護
高畑育代さん
58歳・江住分教会教人・和歌山県白浜町
子供が小さかったころ、家族で参加していました。あるとき、当時仲の良かったママ友から、引きこもりがちな息子さんについて相談を受けました。思いきって「こどもおぢばがえり」にお誘いすると、一緒に参加してくださることになったのです。
おぢばでは、楽しい時間を過ごせたようで、いつも夜は眠れなかった息子さんがぐっすり寝ていました。その姿に、ママ友も「来てよかった」と、安堵の表情を見せてくれました。あの笑顔は、いまも忘れられません。
2学期になり、息子さんはなんとか学校へ行けるようになったようです。いまは立派に仕事をしていると耳にしました。
「こどもおぢばがえり」では親神様のご守護を頂ける――。今夏もたくさんの人たちが、夏のおぢばで親神様の親心を感じてもらえるよう願っています。
ひのきしんに励む高校生の姿に
田中一慶さん
38歳・美濃福富分教会長・岐阜市
昨年の期間中、ひのきしんに当たるなか、この後予定していた教会の団参に初めて参加する子供の保護者から連絡があった。内容は「『こどもおぢばがえり』の様子が知りたい」と。私はひのきしんの休憩時間に各会場を歩き回り、写真を撮って送った。すると、「私も行きたくなりました」と返信があった。
その方は小学校の教員で、数年前に担当した児童が「こどもおぢばがえり」の話をしていたことを思い出したという。その中で「高校生のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちが遊んでくれて、とても楽しかった」という言葉が強く印象に残ったらしい。
私が送った写真の中に、子供たちを楽しませようと全力を尽くす天理高校生の姿が写っていた。「こどもおぢばがえり」を支える高校生たちのひのきしんの態度に、大きな拍手を送りたいと思う。
世代を超えて味わう喜び
川島君子さん
80歳・龍分教会ようぼく・神奈川県横須賀市
初めて参加したのは、1954年の第1回「おぢばがえりこどもひのきしん」。父や友達とたくさん汗を流しながら、ひのきしんに勤しんだことを覚えています。
看護学生のころは、救護のひのきしん者として「こどもおぢばがえり」に参加しました。昼は鼻血を出したり、擦り傷をつくったりした子供たちの手当てに追われ、夜はプールサイド行事を楽しみながら、ひのきしんをしたことは良い思い出です。
母親になり、子供と参加した際に印象深かったのは、高校生たちがひのきしんに励む姿です。行事が始まるまでの待ち時間に、子供たちを手遊びや踊りなどで楽しませる姿は、ほかにはない”最高の光景”だと感激しました。
「こどもおぢばがえり」には、世代を超えて味わえる喜びがあると思います。いまの子供たちにも、やがて大人になって、次の世代の子供を連れて帰ってほしいと願っています。
父の思いを知った”ハプニング”
生駒優子さん
55歳・名愛分教会ようぼく・名古屋市
小学4年の夏休み、夕食の時間に電話がかかってきました。相手は教会の会長さんで、電話に出た母が「『こどもおぢばがえり』って今日からでしたっけ?」と驚いています。
そこに父が仕事から帰宅。母が事情を説明すると「支度しなさい。車で送るから」と。名古屋から天理まで片道約2時間半かかりますが、父は翌日も仕事なので私たちを詰所へ送り届けて、そのままとんぼ帰り。おかげで夏のおぢばを満喫できました。
普段は深夜に帰宅することが多かった父。あの日、たまには早く帰って、ゆっくりしようと思っていたかもしれません。でも、子供たちを「こどもおぢばがえり」に参加させることを何よりも優先してくれたのだと思います。
「こどもおぢばがえり」は、子供の心にもたくさんのことを教えてくれます。親神様は、あの”ハプニング”を通じて、子供に信仰を伝えようとする親の心を、幼い私に教えてくださったと思います。
わが師を仰いで
夏のおぢばで
信仰に目覚めた日
川田真紀子
49歳・玉島ロスアンゼルス出張所長夫人・アメリカ
「学生生徒修養会・高校の部」のスタッフを務めた際、寮長のT先生と出会った。ある日、私は「自分の父親が教会長であることが嫌で嫌で仕方がない」と、当時の素直な気持ちを打ち明けました。
すると意外な答えが返ってきました。「じゃあ君は、お父さんがどんな気持ちで教会長を務めているのか、一度でも考えたことはあるのか?」
そう問われた瞬間、婿養子として母と結婚後、教会長のお許しを頂いた父の気持ちを考えたことが一度もなかったことに気づき、それまでの親不孝な言動の数々を反省しました。以来「父がつないでくれたお道を真剣に通らせていただこう」と、信仰に対する気持ちが前向きに変化したのです。夏のおぢばで信仰に目覚めたあの日は、生涯忘れられない一日です。
みんなのイチオシ
5月22日号から6月12日号までの紙面の中から、読者の関心が高かった”イチオシ記事”について、寄せられた感想を紹介する。
陽気ぐらしへの実践 力強く推し進めよう 2回目の「ようぼく一斉活動日」国内外761会場で実施
(6月12日号1・4・5面)
会場別プログラムで陽気に実動する教友の様子が伝わり、自らの行いを振り返る機会になりました。親神様・教祖に喜んでいただくために、身近なところから実践を重ねたいです(40代女性)
各地の様子を知り、以前の年祭活動で教友たちとにをいがけに歩いた日々を思い出した。三年千日も折り返しを迎え、不断の努力をせねばとの気持ちが湧いてきた。(60代男性)
「ようぼく一斉活動日」で久しぶりに教友とお道の教えについて語り合い、自らを奮い立たせる機会になった。これから地域の教友たちと気持ちを高め合って実動したい。(70代男性)