第266回 定時集会 – 世代を超えた、先を楽しむ考え方で
2024・7/10号を見る
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第266回「定時集会」(老沼康議長)は6月27日、3日間の日程で招集された。本会議では、「宗教法人『天理教』基本財産総額変更について」や「令和5年度教庁一般会計歳入歳出決算」が審議・採決されたほか、「表統領の所信を問う」と題する代表質問などが行われた。
中田表統領4期目の所信
29日、「表統領の所信を問う」と題して、木村正也集会員(群馬)が代表質問。これを受け、中田善亮表統領が答弁に立った。
初めに中田表統領は、過去3期にわたる取り組みを振り返る中で、コロナ禍の影響を大きく受けた前期、「これからの道の歩み」と題して、お道の現状に鑑みた今後の方向性を提起したことに言及。コロナ禍の節を生かすためにも、それぞれの役割や御用について腰を据えて考え、次の旬に生かしていくべきだと考えたとして、「今期は、止まっていた動きをしっかりと動かしていかなければならない」と話した。
続いて、にをいがけ・おたすけや人材育成のあり方について問われると、3年前に掲げた「たすけを求める人に向き合うおたすけ活動」「教えの修得」「こまやかな丹精」の三つの方針をもとに、自分が求道者であることを常に忘れず、にをいがけをする側としての役割を果たすこと、また、にをいを掛けようとする相手を明確に意識すること、時間をかけて丁寧に丹精することが必要だと述べた。
節目を上手に捉えて
この後、4期目の所信について問われた中田表統領は、現在は教祖140年祭活動の真っただ中であることを踏まえ、そこだけを見つめて、しっかり通らせていただきたいと強調。一方で、年祭の日を迎えて、そこで終わってしまっては何にもならないとして、「この旬に全力で努めるだけでなく、末代まで継続して積み重ねていくことを考えなければならない」「世代を超えた、先を楽しむ考え方が陽気ぐらしの基本姿勢である」と語った。
そのうえで、12年後に迎える教祖150年祭とその翌年の立教200年について、時間的な一つの節目と捉えなければならないと指摘。各教会における教会長の交代や、神殿普請など大きな節目も含めて上手に捉えて、大きな歩みの中でそれらが一つの線となり、成人へつながっていくよう思案することが大切だと話した。