働きながら学ぶ高校生全国の舞台へ – 天理高校第2部
2024・7/24号を見る
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働きながら学ぶ高校生が全国の舞台で競う「全国高校定時制通信制体育大会」は、7月末から東京都を中心に開かれる。天理高校第2部から8クラブが出場し、団体戦や個人戦で日ごろの練習の成果を発揮する。ここでは、全国大会に挑む四つのクラブを紹介する。
〝つなぎのバレー〟3連覇へ
バレーボール部女子
昨年は、最上級生が3年生という若いチームながら、全国大会連覇を果たしたバレーボール部女子。今年、3連覇を目指す。
「全心全力」のテーマのもと、選手や監督、マネージャーなどチーム全員の心を一つにして、力を合わせた〝全力プレー〟を心がけている。
また、粘り強い〝つなぎのバレー〟を持ち味とし、3人でコートを守る「スリーマン」やサーブカットの練習を続け、守備力を一層鍛えてきた。
攻撃面では、強力なスパイクが武器の丸木かのん選手(3年)の活躍に期待が懸かる。
辻奈々美キャプテン(4年)は「これまで支えてくださったすべての人たちに結果で恩返しができるよう、3連覇をつかみ取りたい」と話す。
積極的な攻めで連覇狙う
卓球部男子
昨年、27年ぶり2回目の優勝を果たした卓球部男子。今年は同部女子との“アベック優勝”とチームの連覇を目標に掲げる。
攻撃型の選手がそろう同部。なかでも小森博康選手(4年)は、相手にボールの回転を読ませない巧みなサーブを武器に、県予選個人戦で優勝した。
練習では、試合で積極的に攻められるよう、相手のレシーブを強打する「3球目攻撃」を繰り返してきた。
三宅理一郎キャプテン(4年)は「優勝を目指すのはもちろんだが、負けそうな雰囲気になっても声をかけ合い、気持ちを高め合って、全国大会を勝ち上がりたい」と語る。
なお、個人戦にも4選手が出場する。
守備から攻撃につないで
バスケットボール部男子
昨年の大会では、最上級生が3年という若いチームだったが、健闘して3位入賞を果たした。
今年のチームは平均身長が低いことから、リバウンドを奪う確率を高めるボックスアウトや、3ポイントシュートの練習を重ねてきた。さらに、全国大会に向け、新たにゾーンディフェンスの習得にも取り組んでいる。
金子道風キャプテン(4年)は「昨年はもう一歩届かなかったので、今年こそ優勝したい。勢いがつくまで時間がかかるチームなので、序盤の守備からしっかりと足を動かし、攻撃につなげていきたい」と話す。
諦めずボールに食らいつき
ソフトテニス部
団体戦と個人戦に3組が出場するソフトテニス部は、「諦めない」ことをテーマに掲げている。
選手のほとんどは初心者だが、厳しいコースのボールを打ち返す練習を繰り返し、どんな場面も諦めない粘り強さを身に付けてきた。
また練習中は、声出しを常に意識。チームメートのプレーを褒め合い、互いのモチベーションを高めている。
後藤愛キャプテン(3年)は「団体戦では、仲間を思いやりながら戦いを進め、悔いを残さないようにしたい。サーブやレシーブなど、それぞれが得意なプレーを生かしてトーナメントを勝ち進んでいきたい」と話している。