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言葉で気持ちを伝え合える関係に


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「目は口ほどにものを言う」といわれます。情のこもった目つきは、言葉と同じように気持ちを相手に伝えるという意味です。一方で「気持ちは言葉に出さないと伝わらない」ともいわれます。一見、正反対のように思えますが、実際どうなのでしょう。

「目は口ほどに……」という言葉は、口でいくら繕っても真の感情は目に表れてしまう、という意味で使うこともあります。良い感情にせよ悪い感情にせよ、心に正直なのは目のほうなのかもしれません。

しかし、すべての意思を目だけで伝えることは、まず不可能です。口に出さずに伝えられることには、おのずと限界があります。

言葉は、神様が人間だけに与えてくださった、心を伝え合える道具です。目が伝えた正直な感情をしっかり言葉で補って、それぞれの真の気持ちをちゃんと言葉で伝え合い理解し合う、そんな人間関係が思いやりを育むのだと思います。

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