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障害のある人もない人も互いにたすけ合う世界に 手話 – 互い立て合いたすけあい


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手話通訳者養成機関として「天理教手話研究室」が発足したのは昭和36年のこと。当時、ろう学校では手話の使用が禁止されており、世の中に手話サークルなどはほとんどなく、いわばパイオニア的存在であった。

以来、同研究室では、手話の研究、手話便覧の作成、講習会の開催や手話通訳者の派遣など、教内外への手話の啓発・普及に、長年にわたり尽力してきた。

平成8年には、それまでの活動の集大成ともいえる『写真 手話辞典』を刊行。この辞典には、連続写真がふんだんに使われ、伝統的な手話表現2,758語が収められている。

現在では、天理教の教えを胸に、各地で手話通訳者として活躍している人も多い。

「障害のある人も、そうでない人も、互いにたすけ合って暮らすところに、陽気ぐらしの世界は実現すると思う」と話すのは、岐阜県飛騨市の二つのサークルで指導者を務める吉森茂さん(天理教吉城分教会長)。

飛騨市の福祉イベントで同時通訳をする吉森さん

手話で会話するときは、いつも以上に表情を豊かにし、指導する際は“表情も言葉”であると、繰り返し伝えているという。


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