甚大な豪雨被害の石川県輪島市へ – 災救隊
2024・10/9号を見る
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「令和6年能登半島地震」の爪痕が残る石川県能登地方では、9月21日に線状降水帯が発生。激しい雨が22日まで降り続いた影響で、地域の23河川が氾濫し、土砂崩れも起こるなどして、輪島と珠洲の両市を中心に甚大な被害に見舞われた。こうしたなか、輪島市社会福祉協議会から要請を受けた災害救援ひのきしん隊(=災救隊、冨松基成本部長)石川教区隊(安田知和隊長)は、28日から10月1日にかけて輪島市へ出動。また、福井教区隊(吉長忠司隊長)も9月30日から10月1日にかけて応援出動した。さらに、2日には本部隊が現地へ赴き、翌3日から救援活動に入る予定だ。
9月21日から22日にかけての豪雨では、元日の地震によって壊れた護岸が仮復旧の状態だったことなどから、河川の氾濫や土砂崩れが相次いだ能登地方。
23日、石川教区は災害対策委員会を開き、管内の被害状況の把握に努めた。24、25の両日には、災救隊副本部長らが現地を視察。その後、27日に石川教区隊と福井教区隊が出動を決定。輪島市にある日本航空学園能登空港キャンパスの一部を宿営地とした。
28日、石川教区隊は同市河井町へ。河川の氾濫により1階部分が水に浸かった民家で、使えなくなった家財道具などの“災害ごみ”を屋外へ搬出した。また、床板を剝がし、床下に堆積した汚泥を撤去した。
翌29日には、同市二勢町の民家へ向かい、2トンダンプと軽トラックを使用して災害ごみを集積場へ運んだ。
30日には、福井教区隊が合流。二勢町内の災害ごみを集積場へ運ぶ作業に従事した。この後、同市上町でも同様の作業に当たった。
10月1日には河井町の災害ごみを運搬した。
なお、石川教区隊は9月28日から10月1日まで延べ27人の隊員が出動。民家4軒でごみの搬出と運搬、床下や敷地内の汚泥撤去に従事した。
福井教区隊は、9月30日と10月1日に延べ22人が実動した。
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石川・福井の両教区隊の出動に続き、10月2日から本部隊が同市へ。17日まで5次にわたり、日本航空学園能登空港キャンパスの一部を宿営地として救援活動を展開する予定だ。
2日夕方、災救隊本部隊の第1次隊として新潟、岐阜の両教区隊が宿営地に集合、結隊式を行った。
(10月2日記)