天理時報オンライン

電源の明かりを心にともす


紙面レイアウト
2024・11月号を見る

雷に打たれたように、ある一言に心を揺さぶられることがあります。その一言で、絶望から救われたり、生き方が大きく変わったり。

でも、よく思い返すと、それは過去にも耳にしている言葉だったりしますよね。タイミングの妙でしょうか。言葉との出合いは、いつも不思議です。

テレビなどにはよく、小さく光っている電源ランプがついています。「待機電源」といいます。それが点灯していないと、リモコンをいくら操作してもテレビは映りません。

本当は、一言の言葉が運命を突然変えるのではなく、小さな言葉の積み重ねが受け取る側の心を少しずつ変え、心の電源をオンにする役目を果たしているのではないでしょうか。少しずつ心が開いて、受けとめる力がついたときに突然、心に届くのだと思います。

普段から温かい言葉をかけ続けること。何げない心づかいをそっと積み重ねていくこと。相手の心に電源の明かりをともすこと。大切ですね。

Cha


【天理いきいき通信2024年11月号】の記事が他にもあります。