「諭達」発布2年 一層の成人を期して – 立教187年 秋季大祭
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真柱様「三年千日の期間は動くことが大切」
立教の元一日に由来する立教187年「秋季大祭」は10月26日、中山大亮様を祭主に、本部神殿で執り行われた。
天保9(1838)年、教祖が月日のやしろにお定まりになった「朝五ツ刻」にちなみ、午前8時前、大亮様は本部詰所をご進発。つとめ人衆らと共に教祖殿、祖霊殿で礼拝した後、神殿上段へ進まれた。
大亮様は祭文の中で、旬刻限の到来とともに、教祖をやしろにこの世の表にお現れくだされ、変わらぬ親心と自由のご守護のまにまに、成人の道恙なく、結構にお連れ通りくださる親神様のご慈愛に御礼を申し上げた。
そのうえで「私どもをはじめ教会長、ようぼく一同は、今日の吉き日を迎えて、あらためて立教の元一日の理に深く思いを致し、一層の成人を期して、たすけ一条の御用に励ませていただきます。お見せいただくさまざまな事情を通して、をやの御心をよく思案し、ひながたを心に刻み、一れつきょうだいの自覚のもと、誠を尽くして時旬にふさわしい力強い歩みを進めさせていただく所存でございます」と奏上された。
続いて、かぐら・てをどりが陽気に勤められた。
「諭達第四号」の発布から2年となるこの日。週末に重なった翌27日の「おやさとふしん青年会ひのきしん隊結成70周年記念 第98回天理教青年会総会」の開催もあって、国内外から大勢のようぼく・信者が帰参。朝から厚い雲が空を覆い、肌寒い気温のなか、各礼拝場を埋め尽くした参拝者たちは、心一つに「みかぐらうた」を唱和した。
おつとめの後、真柱様があいさつに立たれた(4・5面に要旨別掲)。
真柱様は、教祖140年祭へ向かう三年千日の折り返しの年を迎えるなか、各直属教会やそれぞれの教会で定めた目標の振り返りや見直しを行い、あらためて目標を見据えた着実な歩みを進めようとした矢先、正月の大地震に続き、同じ能登の地が豪雨に見舞われたことに言及。「これは、私たちの年祭に対する取り組みが、思召にお応えするにはまだまだだ、ということなのだと思った」として、「道の子が一手一つになって力強く歩むまでには、もっとたくさんのようぼくが年祭に心を向け、年祭へ向かっての動きに取り組むように働きかけ、丹精を続けなければ、教祖に安心してはいただけないと思う」と述べられた。
最後に、真柱様は「三年千日の期間は、動かせていただくことが大切」と強調。一生懸命取り組んで、年祭の当日をうれしい心で迎えることができるように、まだ三分の一残っている三年千日を、勇み心を奮い起こして通ることを求めて、お言葉を締めくくられた。
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立教189年1月26日の年祭当日まで残り1年3カ月。立教の元一日に思いを致した参拝者たちは、残り三分の一となった三年千日の期間、さらなる実動に拍車を掛けることを誓った。