意気と情熱を発揮してあらきとうりようの実を – 第98回 青年会総会
2024・11/6号を見る
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青年会本部(安井昌角委員長)は10月27日、「おやさとふしん青年会ひのきしん隊結成70周年記念 第98回天理教青年会総会」を本部中庭で開催。国内外から大勢の会員が参集した。中山大亮青年会長は告辞の中で、青年会の基本方針である「心を澄ます毎日を。――ほこりを減らし、誠を増やす」を実践するためのポイントを示したうえで、親神様の思召を悟り、教祖にお喜びいただけるように、心を澄ます毎日を通ることを呼びかけられた。続いて、真柱様のメッセージを、中田善亮表統領が代読。年祭活動というまたとない成人の旬に、若者の意気と情熱を発揮して布教と求道に努め、あらきとうりようの実をしっかりと表すよう求められた。
爽やかな秋晴れとなったこの日。分会旗を先頭に掲げた会員たちが、本部中庭に続々と集まってきた。
午前9時55分、中山会長の先導で、真柱奥様、布恵様をはじめとする来賓が入場。式典では、礼拝、開会宣言の後、中山会長が告辞に立たれた。
「悟り」と「諭し」で心を澄ます
中山会長は、基本方針「心を澄ます毎日を。――ほこりを減らし、誠を増やす」について、自身の経験をもとに話を進められた。
その中で、普段の生活の中で腹を立ててしまうのは、自分の思い通りにならないときであるとして、感情を言葉に出す前に「待つ」ことが大切と述べられた。
一方、それだけで心が澄むわけではなく、心に溜まったほこりに気づいていないことも少なくないと指摘。心が落ち着くまで待ったうえで、「自分の心に矢印を向ける」よう促された。
さらに、「おふでさき」を引用し、心を澄ますためには、神様の思いを分かろうとする「悟り」と、それを人に話す「諭し」が重要であると強調。「教えに基づく対話」の実践などを通じて、「悟ったことを話す」ことも大切と示された。
最後に中山会長は、日常では思い通りにならないことが起こることもあるが、「『神様の思いはどこにあるのだろう』と悟ることを忘れず、教祖にお喜びいただけるように、これからも互いに心を澄ます毎日を楽しんで通らせていただこう」と呼びかけられた。
ぢばに伏せ込み
心のふしんに励んで
続いて、真柱様のメッセージを、中田表統領が代読した。
その中で、青年会では創立当初から「あらきとうりよう」を標榜して看板とし、「外に向かっては積極的な布教に励むとともに、内に向かっては、自らがいまだ成人の途上にあることを自覚して、伏せ込みと求道にひたむきに励んできた」と振り返られた。
そのうえで「おやさとふしん青年会ひのきしん隊」が今年、結成70周年の節目を迎えたことに言及。ひのきしん隊は「親神様のようぼくとして神一条の精神を養い、教祖の道具衆として働かせていただく基礎づくりをするところ、すなわち将来に備えての伏せ込みの場所と位置づけられて、これまで隊の運営につとめてきた」として、お道の青年にとって伏せ込むということは「親神様から頂いている限りないご守護を感じ取ることができるよう、日ごろから喜びのもととなるものを探すことに努めるとともに、そこから生まれる感謝の心を込めた教理の実践に、地道に努める姿を親神様に受け取っていただくことが大切」であり、その積み重ねが伏せ込みとなる、と述べられた。
また、ひのきしん隊は、親里でのひのきしんに打ち込むことを通して、心のふしん、すなわち信仰の修練に努めることが使命であると強調。「これからも多くの青年会員におぢばへ帰ってきて伏せ込んでもらい、心のふしんに励んでもらえるように声をかけていくことを、青年会活動の柱にして取り組んでもらいたい」と求められた。
最後に、教祖140年祭活動が残り1年2カ月余りとなったことを踏まえ、「このまたとない成人の旬に、若者の意気と情熱を発揮して布教と求道に努め、天理教青年会として、年祭へ向かってあらきとうりようの実をしっかりと表していってもらいたい」と求めて、メッセージを締めくくられた。
この後、会員が「あらきとうりよう指針」を唱和。最後に全員で『天理教青年会々歌』を斉唱した。
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なお、総会前日の26日午後には関連行事が催され、各行事に大勢の会員らが足を運んだ(8面に関連記事)。
下記から、青年会総会の様子を視聴できます。