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冬だからこそできること


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気候変動のせいでしょうか。最近は夏と冬が長くなり、春秋があっという間に終わる気がします。体調管理の難しさに心悩ます人も多いことでしょう。

これから多くの虫たちは冬ごもりをし、木々は葉を落として裸木となり、春まで体を休めます。命が深い眠りに入っていくようにも見えますが、意外なことに、この時季は、庭木に施肥をする「寒肥」の適期でもあります。

いつの日か暖かくなって芽が膨らみ始める。そのとき、じっくり熟成した栄養が必要になるのです。春になってからでは遅く、伸びたばかりの柔らかい根は、突然の栄養に戸惑い、傷むことさえあるといいます。

活動を始めたら何かと忙しさに紛れて、じっくり考える時間はなかなか取れません。休めるときにゆっくりと休みながら、次の成長に備えて心の栄養を蓄える。自分の現在の姿を見つめて、しっかりと心を練る。

冬だからこそできることって、ありますよね。

Cha


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