一致団結して演技を披露全国大会で4年連続金賞 – 天理高校バトン部
2025・1/15号を見る
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天理高校バトントワリング部は2024年12月7日、千葉市の幕張メッセで開催された第52回「バトントワーリング全国大会」(主催=一般社団法人日本バトン協会)高等学校バトン編成の部に出場し、4年連続8回目となる金賞に輝いた。
2024年4月に発足した新チームは、「全国大会金賞」と「ノードロップ(演技中に一度もバトンを落とさないこと)で金賞」を目標に掲げ、練習を積み重ねてきた。
また、目標を達成するための“徳積み”として、部員全員が練習の合間にごみ拾いをするなどのひのきしんを心がけてきた。
一方、練習中やミーティングでは、学年に関係なくアドバイスや意見交換を積極的に行うことで、結束を強めるとともに意思統一を図った。
振りつけや演技指導をしたのは、第9回「WBTFインターナショナルカップ」個人種目で優勝し、現在も個人やチームで世界トップ選手として活躍する鈴木治コーチ(29歳・愛町分教会愛清布教所ようぼく)。鈴木コーチは「指導の際には、ただ褒めたり叱ったりするのではなく、『絆を強めてほしい』という思いを込めて言葉をかけてきた。また、部員には技術だけでなく、互いに考えを打ち明けて、高め合うことを大切にするよう伝えている」と話す。
2024年11月に行われた関西大会を4位通過し、全国大会への出場を決めた。しかし、部員たちは、同大会では実力を出しきることができなかったことを反省。課題と向き合い、全国大会に向け、基本を徹底して練習を重ねた。
構成力に高評価
迎えた全国大会当日。胸元に目の模様があしらわれた赤い衣装に身を包んだメンバーがステージへ。
今年の演技のテーマは「プロビデンスの目」。演技では、荘厳な音楽に合わせ、部員たちが繊細かつ統制のとれたパフォーマンスで三角形や目をかたどっていく。演技の最後には、全員で大きな目を作り上げた。
結果、4年連続8回目となる金賞を受賞。審査では、構成力に高得点がついた。
小澤汐栞キャプテン(3年)は「リーダーとしてとにかく低く通り、寄り添うことを大切にしながら同級生や下級生と向き合ってきた。3年生は個性豊かなメンバーが多く、ぶつかることも少なくなかったが、先生やOGの方々のサポートのおかげで、一致団結して本番を迎えることができた。後輩たちや支えてくださった皆さんに心から感謝したい」と笑顔で話した。