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第268回 定時集会 – 信仰に基づく救援活動を


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第268回「定時集会」(老沼康議長)は3月28日、3日間の日程で招集された。本会議では「令和6年度教庁一般会計歳入歳出予算補正案(第1回)」と「令和7年度教庁一般会計歳入歳出予算案」が審議・採決されたほか、災害救援ひのきしん隊(=災救隊)に関する一般質問などが行われた。

30日、「災害救援ひのきしん隊と災害対策委員会の動き、そしてようぼくの心作り  教祖にお喜びいただきご安心いただく時旬における災害救援活動の心とは」と題して、西妻清治集会員(埼玉)が一般質問。これを受け、冨松基成・災救隊本部長らが答弁に立った。

冨松本部長は冒頭、災害が発生した際、情報収集に努めたのち、天理教災害対策委員会によって災救隊本部や教区隊の出動が検討されると説明したうえで、「近年は統率の取れた組織として教外の多方面から信頼を得ている」と述べた。

続いて、一般のボランティア団体と違い、ようぼくである隊員がお道の信仰に基づいて活動するのが災救隊であるとして、「災救隊は、日ごろから親神様の思召に適う生き方を心がけ、災害が起これば『一れつきょうだい』として、おたすけの心で被災地へ駆けつける。そして、親神様への感謝の気持ちを体現するひのきしんとして、真実をもって救援活動に全力で取り組んでいく」と救援活動に対する姿勢を語った。

この後、山本道朗・災害対策委員長が、立教184年に設立した「災害救援ひのきしん隊基金」について、開設の経緯や理念を説明。昨年の能登半島地震における寄付金の運用事例を示しながら、復興支援の一助として石川教区に対し、「こどもおぢばがえり」の交通費助成などを行ったことを紹介した。

最後に、教祖140年祭活動の旬における、災害救援活動に対するようぼくの心構えについて問われた中田善亮表統領は、昨年の秋季大祭と年頭あいさつにおける真柱様のお言葉を引いたうえで、「被災された方に寄り添う救援活動に努めるとともに、自らに見せられた節であることを直接的、間接的に振り返り、心づかいやいんねんを自覚し、真のたすかりを目指す。ようぼくとして、お見せいただいた大節をわが事として受けとめ、ご守護いただくためにも、ひながたをたどるというこの旬の活動に拍車を掛けたい」と述べた。


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