会議のとき、意見の直後にさっと対案を出せる、頭のいい人は羨ましくなります。短時間で解決策を導かねばならない場合、こういう人は貴重です。
家族や友人との会話でも、一概には言えませんが、頭のいい人ほど、話の直後に「でもね」と言葉を返す人が多いような気がします。一瞬で話を理解し、自分なりの解決法を提案してくれているのでしょう。
しかし、普通の会話の場合、結論を導き出すよりも、ただ話を聞くだけで話し手は満足する場合が多いように感じます。「うん、確かにそうだよね」「分かる、分かる」という一言が欲しいのです。自分の意見を伝えるときも、相手の意見を十分受けとめたうえで「でも、こう考えてみたら」と返すと、相手の心に余裕が生まれ、聞く準備ができるのではないでしょうか。
それを十分に分かっている人こそ、安心して心を開ける本当に頭のいい人なのだろうなと、自戒を込めて思うのです。
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