夏の全国大会開幕近づく – 天理高校の各クラブ
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7月23日から8月20日まで中国地方を主な舞台に開催される「全国高校総合体育大会(インターハイ)」。今年も、天理高校の各クラブが団体や個人の部で予選を勝ち抜き、インターハイ出場を決めている。ここでは、夏の大会に挑む2クラブを主に紹介する。
楽しむソフトで勝利重ね
ソフトボール部
ソフトボール部は奈良県予選で優勝し、3大会連続6回目のインターハイ出場を決めた。
今春、1年生11人が入部し、総勢31人の大所帯となった同部。林祐一監督(39歳)は「『ソフトボールを本気で楽しむ』をモットーに勝利を積み重ねたことで、入部希望者が増えてきた」と語る。
また、林監督は選手らを「ここ数年で一番力がある」と評価する一方、「相手チームの勢いにのまれやすいところがある」と、メンタルの弱さを課題に挙げる。
その課題を克服するため、選手たちは仲間を信じ強い心を持って戦おうと「強心強信」をスローガンに掲げ、日々の練習に励んでいる。また、声かけやポジション間の連携など、コミュニケーション能力を向上させることを意識している。
チームを引っ張るのは、神田ひなたキャプテン(3年)。身体能力の高さはもちろん、判断力や思考力も高く、攻守の両面で活躍が期待される。
投手陣は左腕の速球派の地村咲希選手(同)と、右投げで変化球を得意とする深町百香選手(同)の二枚看板でトーナメントを戦っていく。
神田キャプテンは「練習の成果を最大限発揮して、目標のベスト8まで勝ち進みたい。試合では、後手に回らないよう自分たちで流れをつくっていく」と話している。
なお同競技は、7月25日から岡山県津山市の勝北総合スポーツ公園などで行われる。
団体戦にアベック出場
柔道部
県予選を制した柔道部は、男子が74大会連続74回目、女子が6大会連続20回目のインターハイ団体戦出場を決めた。個人戦には男女計11人が出場する。
今春に行われた「全国高校柔道選手権大会」団体戦で3位入賞した男子。エース級の選手はいないが、その分、どの選手も全国で戦える力を持つ。
チームの中心となるのは、得意の足技を武器に、積極的な攻めで勝ち星をつかむ朝田心主将(3年)。目標の「日本一」に向けて、組み手争いを制することを意識した練習を続けている。
朝田主将は「波に乗れば強いチームなので、最初から全力でぶつかって流れをつくりたい。全国制覇を成し遂げて、監督に恩返しができたら」と話している。
一方、軽量級の選手が中心の女子は、スピード感のある柔道が持ち味。
主将の福原さくら選手(同)は、「近畿高校柔道新人大会」女子52㌔級で優勝したチームのポイントゲッターだ。また、1年生ながらも上級生を破って全国大会出場を決めた寺中まや選手は、寝技を得意としている。練習では、男子と同じく、組み手争いを意識した指導を受けてきた。
金子宗徳監督(37歳)は「男子は、日本一を目指して取り組んできた練習の成果を、全国の舞台で存分に発揮してほしい。女子は、初戦を勝ち抜くことを目標に、しっかり準備して臨みたい」と話している。
なお同競技は、8月13日から岡山市のジップアリーナ岡山で行われる。
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このほか、ホッケー部男女、バレーボール部男子がインターハイに出場する。