「こどもおぢばがえり」直前企画 子供たちが成長する夏の親里へ
2025・7/23号を見る
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北海道から直線距離で約1200キロ 6泊7日の帰参に向け準備進めて – 下佐呂間分教会
開幕が近づく立教188年「こどもおぢばがえり」。各地の教会や教区・支部では、“夏の祭典”にたくさんの子供を連れ帰ろうと、「教会おとまり会」を実施したり、地域住民にチラシを配ったりするなど、さまざまな準備を進めている。この「こどもおぢばがえり」直前企画では、北海道佐呂間町から直線距離で約1200キロ、6泊7日での帰参を予定している下佐呂間分教会(佐藤元展会長)の取り組みを紹介する。
北海道の北東に位置する佐呂間町。日本最大の汽水湖「サロマ湖」のすぐそばにある下佐呂間分教会では6月14、15の両日、「教会おとまり会」を実施した。
教会の前身となる布教所を当地に構えて89年。父の誠治さん(故人)は、妻の元子さん(70歳・同教会教人)と共に「教会おとまり会」を定期的に開催。毎年、地域の子供たちを「こどもおぢばがえり」へ誘ってきた。
こうしたなか、約20年前、誠治さんと佐藤会長(36歳)の二人の兄が交通事故で出直すという大節を見せられた。「教会おとまり会」は中止を余儀なくされ、「こどもおぢばがえり」団参を行えない時期もあった。
時が経ち、2013年。天理教校本科実践課程を卒業した佐藤会長は教会に戻ると、亡き父の思いを受け継ごうと、まずは「教会おとまり会」を再開した。
初年度は参加者がいなかったが、継続した声かけにより、翌年から未信仰家庭の子供たちが参加するように。
そして16年、久しぶりに「こどもおぢばがえり」に帰参。夏のおぢばを楽しむ子供たちの姿を見て、「毎年帰らせていただこう」との思いを強くした。
22年、妻・恵理子さん(35歳)と結婚。現在、佐藤会長、元子さん、恵理子さんの3人体制で子供たちの育成に携わっている。
「両親のおかげ」 と実感
14日、教会に集まった子供たちは、おつとめ練習をしたほか、「みちの子作品展」に応募する作品を制作。その後、佐藤会長が「こどもおぢばがえり」について説明を始めると、待ちに待った“夏のイベント”の報せに、子供たちは目を輝かせる。
少年会活動を再開して約10年。いまでは少年ひのきしん隊や学生会の活動に参加する子も現れているという。
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今年も団参を計画している同教会。北海道からおぢばまでは直線距離で約1200キロ。バスやフェリーを乗り継ぎ、約1日半かけておぢばへ向かう。全旅程は6泊7日に及ぶ。
佐藤会長は「父の時代に参加した子供が親になり、『行ったことあるよ』と言って安心して子供を送り出してくださる。両親の丹精のおかげだと、しみじみ感じる。『こどもおぢばがえり』は子供たちが大きく成長する機会。今年も、一人でも多くの子供をおぢばに連れて帰りたい」と力強く語った。
佐藤会長が「こどもおぢばがえり」への思いを語った動画を視聴できます。
https://instagram.com/p/DLCNtfFJCHz/