奈良国立博物館開館130年・天理大学創立100周年記念特別展「世界探検の旅」開幕 – 天理参考館
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奈良博を会場に 9月23日まで

奈良国立博物館開館130年・天理大学創立100周年記念特別展「世界探検の旅ー美と驚異の遺産ー」(主催=奈良国立博物館、天理参考館、日本経済新聞社、テレビ大阪)が7月26日、奈良市の奈良国立博物館(=奈良博)で開幕した。この特別展は今年、奈良博が開館130年を、天理大学が創立100周年を、それぞれ迎えたことを記念して開かれたもの。会場では、奈良博所蔵の仏像コレクションに加え、参考館が誇る世界各地の民族資料など約220件が一挙公開されている。開幕に先立つ25日、記者説明会および報道内覧会が行われ、報道関係者ら89人が参加した。
今展は、奈良博で初めて実施される民族資料展。世界中から収集された膨大なコレクションを有する参考館から厳選した資料群と、奈良国立博物館所蔵の仏教美術作品を組み合わせ、約6千年に及ぶ人類の歴史を探求する。
会場では「文明の交差する世界」「神々と摩訶不思議な世界」「追憶の20世紀」の三つの観点から、それぞれに関連する考古資料や民族資料を中心に約220件(475点、うち460点が参考館から出展)が展示。参考館が所蔵する貴重資料や初公開の資料も含まれる。
ワクワク・ドキドキの体験を
開幕に先立つ7月25日、メディア向けの内覧会が催され、64社が訪れた。
記者説明会の冒頭、井上洋一・奈良博館長があいさつし、展覧会に込めた思いなどを語った。
続いて、あいさつに立った橋本道人・参考館館長は、特別展の開催に当たり、「博物館の将来はいまの子供たちに博物館の魅力を伝えることから始めなければならないということを、井上館長と共有した」と述べたうえで、「大人はもちろん、一人でも多くの子供たちに来館していただき、感動を味わっていただきたい。博物館へ足を運ぶということは、世界の人々が互いに理解し合うことのできる大切な教養の源でもある」と話した。
続く内覧会では、報道関係者ら89人が展示資料を観覧した。
井上・奈良博館長は本紙の取材に対し、「天理参考館は、『グデア頭像』やシュリーマンの原画など、世界的に見ても唯一無二の資料を持っており、さらにその一つひとつが非常にバラエティーに富んでいる。そうしたものを見て感じることは、世界の歴史や文化の多様性を実感するうえで非常に重要だ。今展はタイトルの通り、世界各地の貴重資料が会場にちりばめられており、見るだけでワクワク・ドキドキするような体験ができるだろう。気構えることなく、大人も子供もパスポートを手に世界を旅するような感覚で、自分の価値観を広げる〝探検の旅〟へ出ていただければうれしい」とコメントした。
奈良国立博物館開館130年・天理大学創立100周年記念特別展 世界探検の旅ー美と驚異の遺産ー
会場:奈良国立博物館 東・西新館(〒630‐8213 奈良市登大路町50番地)
会期:9月23日(火・祝)まで
時間:午前9時30分~午後5時(毎週土曜日および8月5日㈫~8月15日㈮は午後7時まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:8月4日㈪・18日㈪・25日㈪、9月1日㈪・8日㈪・16日㈫
問い合わせ:050‐5542‐8600(ハローダイヤル)
特別展や関連イベント(記念講演会等)の詳細、チケットの購入方法は下記から
https://art.nikkei.com/tanken/


