子供が雅楽に親しむ“夏稽古”50回の節目 – 少年会員雅楽勉強会
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第50回「少年会員雅楽勉強会」(少年会本部・天理教音楽研究会)が8月18、19の両日、第12母屋で開かれ、各地の小学4年生から中学3年生までの少年会員88人が参加。子供たちに雅楽を親しむ機会を提供するとともに、教会月次祭などにおける雅楽奉仕者の育成を目指す恒例の“夏稽古”は、今年50回の節目を迎えた。
「少年会員雅楽勉強会」は昭和47年、少年会員を対象とした「雅楽講習会」としてスタート。経験者はもとより、雅楽経験がない人でも雅楽に親しめる機会として、年々参加者が増えていった。コロナ禍で一時中止を余儀なくされたが、3年前に再開した。
習熟度に応じ 細部まで指導
当日、参加者は龍笛、篳篥、笙の三管から一つを選択。習熟度に応じて四つのコースに分かれ、管別練習や合奏練習に取り組んだ。



講師を務めるのは、天理大学雅楽部員を含む音楽研究会員20人。初心者向けのコースでは、雅楽独自の譜面の読み方や息継ぎのポイント、拍子の取り方などの基本を学んだ。
上級者向けのコースでは、複数の曲を練習しながら、息づかいなどを細部まで熱心に指導。子供たちは講師の手本に合わせ、一生懸命に練習を重ねた。
講師の一人で、天理大学雅楽部の指導に携わり、直属教会の月次祭で雅楽奉仕者を務める梅田真史さん(27歳・本金山分教会ようぼく・天理市)は、「私自身も子供のころ『勉強会』に参加し、多くを学ばせてもらった。講師の手本を聴いて良質な音色にふれ、多くの雅楽仲間と出会えたことが、その後の“雅楽人生”を歩む原動力になっている。子供たちが少しでも雅楽の魅力を感じられるように、目標としてもらえるような演奏・指導を心がけたい」と話した。
陽気ぐらしの心構えを学ぶ
二日目午後には、勉強会の集大成として総合発表の時間が設けられた。参加者はコースごとに『越殿楽』『五常楽急』『陪臚』などを合奏。講師や引率者が見守るなか、演奏が終わるたびに盛大な拍手が送られた。
二人の子供を勉強会に参加させた岩倉駿さん(33歳・西駿分教会長後継者・静岡県島田市)は「私自身が雅楽に親しむきっかけになった『勉強会』を、子供たちにも体験させたいと思い、連れてきた。子供たちが一生懸命に演奏する姿を見て、将来一緒に演奏できる日が楽しみになった」と語った。
小学4年生から3年連続参加している長女の朗さん(小学6年)は「二日間は楽しくて、あっという間に終わった。息継ぎが特に大変だったけれど、昨年よりも上達したと感じる。これからも参加を続け、きれいな音色が出せるよう頑張りたい」と話していた。
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同勉強会責任者の宇野明二郎・少年会本部委員は、「この勉強会は、雅楽の技術だけでなく、仲間とたすけ合うことや物を大切にすることなど、陽気ぐらしへ向かう大切な心構えを学ぶ機会になっていると思う。この大切な行事が、50回の節目を迎えられたことは感無量だ。多くの先生方の熱意によってつながれてきたこの勉強会を、今後も受け継ぎ、雅楽を通じて縦の伝道に努めていきたい」と話した。
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