道を歩む喜びを世界の隅々へ – 視点
2025・9/17号を見る
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今月の「全教会布教推進月間」は全教会を拠点として、教会長を中心に、ようぼく・信者がご存命の教祖にお喜びいただくことを念じて布教実動に励む期間である。特に、月末の28日から30日までの3日間は「全教一斉にをいがけデー」として、地域の教友がともどもに、親神様の御教えを世に伝え広める活動に取り組む。
布教活動といえば、戸別訪問や神名流し、路傍講演などを思い浮かべる人が多いだろうが、基本は家族や友人・知人など身近な人に教えを伝えることから始まるものだと思う。
今年の「全教一斉にをいがけデー」のリーフレット「人のために尽くす生き方を」には、より多くの人に内容を伝えるための一助として、90秒の動画(文字と音声付き)にアクセスできる二次元コードが載せられている。この動画は布教部ホームページからダウンロード可能で、LINEなどを通じて簡単に共有できる。この機に、大いに活用いただきたい。
また、近年ではYouTubeやインスタグラムなどSNSを使った布教も行われている。教友の発信を通じて教えにふれた人が実際におぢば帰りを果たし、別席を運んだり修養科を志願したりする例も増えている。教会長の世話取りで、某有名ユーチューバーが親里を訪れた動画は200万回以上再生されており、2000件以上のコメントが寄せられた。その中には肯定的なものも少なくない。布教の形が多様化するなか、信仰への接点を持つ試みとして、インターネットを使った布教の可能性にますます注目が集まっている。
中山正善・二代真柱様は、「喜びを人々に伝え、人々をこの陽気に導くのが布教」であり、「天理教とは真の喜びを各自の心に呼び起して、真の喜びを世の中に弘める教」であると語られている(『二代真柱様お言葉集 青年にのぞむ』)。ここで語られる喜びとは、教祖のひながたを辿る中で得られるものであり、たすけ一条の道を歩む喜びである。布教とは単に成果を追い求めるものではなく、ご存命の教祖のお心に沿い、親神様のご守護を取り次がせていただく尊い道である。
教祖140年祭まで残すところ4カ月余り。このまたとない旬に、「全教会布教推進月間」と「全教一斉にをいがけデー」を契機として、全教が一手一つに、この道を歩む喜びを世界の隅々にまで伝え広めていきたい。
(村田幸)