第4回「人がめどか、神がめどか」- おことばに導かれて
2025・10/22号を見る
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第19期 読者モニターアンケート企画
『稿本天理教教祖伝』や同『逸話篇』に収められている教祖のお言葉を題材に、教えの大切さに気づいた体験などについて、読者モニターが“お言葉に導かれた”と感じたエピソードを語るコーナー「おことばに導かれて」。第4回は「人がめどか、神がめどか」(『逸話篇』123「人がめどか」)。教祖140年祭まで残り100日を切るなか、ようぼくお互いは、どのような中も「神さんめど」に通るよう努め、教祖にお喜びいただけるよう成人を期したい。今回は、「人がめどか、神がめどか」のお言葉にまつわるエピソードを読者モニターに寄せてもらった。
仕事をするうえでの指針に
古川真由美さん
56歳・大野分教会教人・鹿児島県霧島市
このお言葉が仕事をするうえでの指針になっています。
現在、ホテルのフロントで働いています。ホテルには、県外はもとより海外からもお客さまが来られます。さまざまなお客さまと接していると、時に悩まされることもあります。
そんなとき、「神様がめどだから」と自分に言い聞かせています。そう心がけると、何かあったときには親神様にもたれて通らせていただこうと思えるのです。おかげで、毎日とても楽しんで仕事に打ち込むことができています。
「来る者すべてを喜ばさずには帰されん」。そんなホテルのフロントの姿を目指し、お客さまに「このホテルに来て良かった」と一瞬でも思ってもらえるように、またその姿をご覧いただいて、親神様・教祖にお喜びいただけるよう通らせていただきたいと思います。
ご恩返しのひのきしんに努め
川島君子さん
81歳・龍分教会ようぼく・神奈川県横須賀市
約40年前、訪問看護師として勤めていたころ、独居や夫婦二人暮らしの高齢の患者さんの自宅を頻繁に訪ねていました。なかには、室内が散らかっていることも。業務を終えた後、どうしても見過ごして帰ることができず、掃除や洗濯、食事作りなどを手伝っていました。帰宅が遅くなりましたが、患者さんのために行動できたことは大きな喜びでした。
その後、看護学校の教員になったときは、入学試験の前日、受験生が少しでも気持ちよく過ごせるようにと願いを込めて、一人残ってトイレ掃除をしていました。
どちらも、報恩感謝のひのきしんとしてさせていただいたものです。年を重ねたいま、大きなことはできませんが、これからもご恩返しの思いで、教会のひのきしんや町の清掃などに努めたいと思います。
人生の岐路に背中を押され
三宅美穂子さん
75歳・玉美分教会玉美藤布教所長・岡山県玉野市
教祖110年祭へ向かう三年千日の1年目、当時、教職に就いていた私は人生の岐路に立っていました。夫の母が身上で出直したことで、家業の人手が減り、経営に支障が出る事態に。しかし、それ以上に気にかかったのは、義母の身上を機に心定めして開設した布教所を、今後どのような姿にしていくのかということでした。
悩んだ末に出した結論は、教職を辞して布教師としての新たな人生をスタートさせようということでした。
上司や同僚は私を心配し、退職を先延ばしにしてはと助言を下さいましたが、私の心にあったのは「人がめどか、神がめどか」のお言葉でした。「神さんめどやで」との力強いお言葉を通じて、教祖が背中を押してくださっていると強く実感しました。
あれから30年。いまの結構な姿をお見せいただいているのもお言葉のおかげです。これからもお言葉を心に刻み、毎日を勇んで通らせていただきます。
身上の中も親神様にもたれて
大塚 徹さん
67歳・櫻地分教会ようぼく・奈良県香芝市
11年前、がんが見つかりました。正確な診断が出るまで落ち着かない日が続きましたが、医師から「悪性」と告げられたとき、不思議と冷静に受けとめることができたのは、教えを知っていたおかげだと感謝しています。また、私の身上を機に、未信仰だった妻が「別席を運びたい」と言ってくれ、教祖130年祭へ向かう旬に、教祖にお喜びいただくことにもつながったように思います。
その後、4年前に再発した際も、医師の説明を冷静に聞くことができ、先案じすることなく治療を受けられました。これも親神様にもたれることの大切さを知っていたからです。
治療は無事終了し、いまは何不自由なく生活を送っています。これもひとえに親神様のおかげと感謝しつつ、「神さんめど」と常に考え、行動するよう心がけています。
「見てくださっている」と意識し
宮田敦彦さん
67歳・東川越分教会ようぼく・埼玉県川越市
幼少から短気な性格で、親から「短気は損気」とよく聞かされていました。そんな性分は信仰を始めてからも、なかなか治りません。
20年ほど前、仕事を懸命に努めているのに社長に叱責され、その悔しさを妻や子供にぶつけてしまう時期がありました。そのたびに妻から「親神様が見てくださっているから、どんなことがあっても癇癪を起さず、たんのうして徳積みをさせていただきなさい」と諭されました。以後、「見てくださっている」と意識するなか、次第にいら立ちが収まっていきました。振り返れば、親神様が妻の口を通して私に教えてくださったのだと、感謝しています。
近ごろは「はらだち」の心づかいをすることは少なくなりましたが、時折、短気な性分が顔を覗かせます。親神様・教祖から見れば、成人には程遠いかもしれません。教祖140年祭まで3カ月余り、親神様・教祖に少しでもお喜びいただけるよう教えを意識した生活を送りたいと思います。
ココロ整う My Routine
「ありがとう」と笑顔で伝え
平澤俊一郎さん
55歳・磐城平大教会ようぼく・埼玉県草加市
誰かに何かしてもらうことがあれば、必ず笑顔で「ありがとう」と伝えている。
「ありがとう」は“魔法の言葉”だ。このひと言があるかないかで、お互いの心の持ちようがずいぶん違う。また、「お互いさま」を意識し、相手が困っているときには、笑顔で手伝うようにしている。すると、感謝の思いが自然と生まれ、幸せの輪が広がっていく。
私たちが目指す陽気ぐらしの世界は、一れつきょうだいであるお互いが笑顔と感謝を“贈り合う世界”だと想像する。笑顔で人と関われば、信頼や絆、そして安心が生まれていくと信じ、これからも「ありがとう」の言葉を大切にしていきたい。
この一行をあの人に
8月27日号から9月24日号までの紙面の中から、読者モニターが、「あの人に読んでほしい」と思ったオススメ記事を紹介する。
話題を追ってSpecial
「特急あずさ」の“夢”の続き
長野の鈴木浩さん・信子さん夫妻
(9月17日号4・5面)
鉄道ファンの方々に、ぜひ読んでほしい。かねて「あずさ号」の民宿の存在を知っており、いつか泊まってみたいと思っていたが、夢を追う鈴木さんの姿に憧れが強まった。車両の保存には大変な労力が伴う。「あずさ号」と鈴木さんのますますの繁栄を祈らずにはいられない。(60代男性)
最近、ある資格の勉強をやめようかと思っていましたが、夢を叶えるために挑戦を続ける鈴木さんの姿が深く心に刺さりました。周囲の人への感謝を忘れず、仕事に励む姿勢を見習い、自分も心を倒さず夢に向かっていきたいと思います。いま何かを諦めてしまいそうな人に読んでほしいです。(30代女性)