笑顔の人だすけ
「行ってきます」と、玄関から声が聞こえました。仕事に行く娘のようです。
「気をつけてね」と応えます。
何げない家族の会話ですが、娘は笑顔で車に乗り込みました。その笑顔が少しだけ私を幸せにしてくれました。
家族に限りません。ショップの店員さんや宅配の配達員さんが笑顔で接してくれると、うれしいもの。こちらも笑みがこぼれます。少しくらいの嫌なことは忘れさせてくれるほどです。
「人だすけ」は特別な人にしかできないと思われがちです。「自分なんかにはとても」と、つい構えてしまいますよね。でも、誰かに笑顔を届けて相手の心に喜びが生まれたら、小さいですが、それも立派な人だすけです。
さらにいえば、つらい思い出も、「あの日があればこそ今の幸せがある」と笑顔で喜べる日が来たら、その笑顔は過去の自分にもきっと届き、つらかった自分をたすけたことになるでしょう。
笑顔の人だすけというのは、案外簡単なものかもしれません。
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