三年千日を締めくくる 成人の仕上げへ – リポート 5回目の「ようぼく一斉活動日」
2025・11/12号を見る
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「ようぼく一斉活動日」の最終となる5回目が1日、2日の両日、国内外で実施された。各地では「一斉活動日」の実施を重ねる中で、地域の教友が互いに励まし合い、勇ませ合って、年祭活動に弾みをつけてきた。いよいよ三年千日の締めくくりを迎えるなか、それぞれの成人の仕上げ に向け、一層の実動を誓う教友たちの姿が見られた。
一手一つに「50万軒にをいがけ」
大阪教区三島支部(久保昭以智支部長)は11月2日、茨木市の島上分教会で5回目の「一斉活動日」を実施。373人の教友が集まり、教祖140年祭へ向かう三年千日活動の中で勇み心を得た経験を語り合った。
同支部は3年前、年祭活動の目標として、支部内の全世帯に当たる約50万軒に、くまなくにをいがけを行う「50万軒にをいがけ」を提唱。独自のリーフレットを作成し、進捗状況をスマートフォンなどから確認できるウェブサイト「みしマップ」を活用した布教活動を展開してきた。
こうしたなか、5回目の「一斉活動日」直前の10月30日、「50万軒にをいがけ」の目標を達成。「一斉活動日」当日、講話に立った久保支部長(63歳・南平台分教会長)がその旨を伝えると、会場から大きな拍手が起こった。
その後、同教会の敷地内で「みしま広場」と銘打った親睦会を実施。支部鼓笛隊、支部雅楽部の演奏・演技のほか、ドリンクコーナーやバザーなどが催された。
参加者の一人、安部公彦さん(51歳・調阪分教会千代田布教所長・吹田市)は約30年前、支部鼓笛隊のスタッフに誘われたことをきっかけに、信仰の道に導かれた。その後、熱心に信仰を求めるようになり、3年前に布教所を構えてからは、毎日のごみ拾いやにをいがけ、教会日参を続けるとともに、支部の年祭活動の目標である「50万軒にをいがけ」の達成に向け、仕事の合間を縫ってポスティングや戸別訪問に歩いてきた。「陽気ぐらしの教えを地域に伝え広めたい」との思いで日々にをいがけに歩くなか、おぢば帰りをする人も出てきているという。
安部さんは「地域の目標を達成でき、とてもうれしい。これからも、年祭までの期間はもちろん、その後も一人でも多くの人をおぢばへお連れできるよう実動に励みたい」と笑顔で話した。
久保支部長は「支部一丸となって、一手一つに取り組んできた『50万軒にをいがけ』を、年祭を待たずして達成することができ有り難く思う。参加者の中には、初めてリーフレット配りをした人や、一人では実動の一歩を踏み出せなかったという人もいたので、支部全体の布教に対する意識が向上したと実感している。この活動を年祭当日まで継続し、たび重ねておぢばに帰ることを呼びかけていきたい」と語った。












この旬に“一歩成人”めざし
11月1日、埼玉教区川越支部(大舘英雄支部長)の仙波分教会(川越市)の会場に参集した教友161人は、講話の後、おさづけの取り次ぎに関するねりあいのほか、おさづけとお願いづとめについての講習を受けた。
自らがおさづけを取り次いだ際のエピソードを、同じグループの教友たちに伝えていたのは小林修さん(63歳・三芳野分教会ようぼく・越生町)。熱心な信仰家庭で生まれ育ったものの、就職後は教会から足が遠のいていたという。
5年前、父親に「前立腺がん」が見つかったことをきっかけに教会へ再び足を運び始めた。2年前からは、三年千日の“旬”に一歩でも成人した姿を目指そうと、月3回のにをいがけ実動を定め、駅前で神名流しを行ってきた。
こうしたなか、昨年3月に父親が出直した。さらに、今年7月に妻が「脳内出血」を発症するという節を相次いで見せられた。妻のたすかりを願い、懸命におさづけを取り次ぐなか、現在、妻の容体は快方へ向かっているという。「妻はお道の信仰から距離を置いていたが、このたびの節を通じて親神様のご守護を感じた様子で、おさづけを取り次ぐ際に手を合わすようになった。元気になったら、妻と共におぢばに帰りたい」と話す。
また、「一斉活動日」への参加を通じて、自らの年祭活動に拍車が掛かったと振り返る。小林さんは「今回、おさづけの取り次ぎについてねりあう機会を持ち、おたすけの大切さをあらためて感じた。これからは、実動の際に身上を抱える人におさづけを取り次ぐことを目指して、最後まで懸命に努めたい」と意気込む。
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同支部では「一斉活動日」を通じて地域の教友同士のつながりが一層強まったことから、今後も支部独自の取り組みとして「一斉活動日」を継続することを決定。次回は、地域の教友が一堂に会しておつとめを勤める計画だ。
大舘支部長(61歳・日東分教会長)は「回を重ねるたび、地域の教友たちから『にをいがけに出たい』という声を聞くようになるなど、年祭へ向かうムードが高まっていると感じる。まずは、いまの勢いそのままに、年祭当日を迎えたい」と話している。




一人でも多くの人をおぢばに
広島教区広島東支部(雪本清恵支部長)は11月1日、広島市の教務支庁で実施。197人の教友が参加した。
講話に熱心に耳を傾けていた藤野浩さん(55歳・理眞分教会理福布教所教人・広島市)は、年祭活動1年目に、家庭の事情から精神的に落ち込んでいた教友Aさんのたすかりを願い、3年間で1000回のにをいがけ実動を行うことを心に定めた。仕事終わりに駅前などで路傍講演や神名流しを心がけ、現在までに900回の実動を続けてきた。
藤野さんは、「『一斉活動日』のビデオメッセージの中で『おぢばこそが、たすかりの根源』と聞かせていただき、おぢばへ人をお連れする大切さをあらためて感じた。残り3カ月、一人でも多くの人をおぢばに導くことを意識しながら、心定めの完遂を目指して精いっぱいにをいがけに励みたい」と話した。
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同支部では、来年1月26日の教祖140年祭に合わせ、支部内に所属教会のない教友や高齢などの理由から個人での帰参が難しい人などが、地域の教友と共におぢばへ帰る機会をつくろうと、1泊2日の「広島東支部バス団参」を企画。この日、案内チラシを配布し、多くの教友に年祭当日の帰参を呼びかけた。
雪本支部長(61歳・泉安藝分教会長)は「5回にわたる『一斉活動日』を通じて、教祖の年祭に対して強い思いを抱くようぼくがたくさんいることを知った。これからも、支部の教友一人ひとりが笑顔で年祭当日を迎え、その勢いを年祭後の動きにつなげていけるよう、地域の旗振り役として力を尽くしていきたい」と語った。





身近な人へのおたすけを続けて
滋賀教区江南北支部(山﨑房生支部長)は11月1日、甲賀市の甲賀大教会で実施。参加した308人の教友たちは、講話に耳を傾けた後、信仰談議に花を咲かせた。
参加者の一人、島田美由起さん(65歳・土山分教会ようぼく・甲賀市)は、三年千日の期間に身近な人へのおたすけを心がけている。
介護福祉士の資格を持つ島田さんは今春、近所に住む女性から「高齢の母親が下半身を動かせなくなった」と相談された。島田さんは、女性と母親のおたすけにつながればと、自ら進んで介護などのサポートに携わるように。直後、母親に「肺がん」が見つかり、余命半年と宣告される大節を見せられた。島田さんは、母親におさづけを取り次ぐとともに、神様の話を伝え、献身的に親子に寄り添ってきた。
その後、さまざまな治療を経て、母親の容体は落ち着き、「女性も母親も、不思議なご守護の連続に、『神様のおかげ』と喜んでいる」という。
先ごろ、直属教会である日野大教会の秋季大祭に女性と共に参拝し、母親の身上のたすかりを願った島田さん。「教祖年祭の旬に、このような出会いとご守護をお見せいただき、親神様のお働きを強く感じている。今後もおたすけに励み、三年千日の間におぢばへお連れして初席を運んでもらえるよう、声をかけていきたい」と話した。









「一斉活動日」の各地の会場の様子をこちら見ることができます。













