全日本学生大会団体・個人でV – 天理大学合気道部
2025・11/12号を見る
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天理大学合気道部は10月19日、大阪府東大阪市の近畿大学記念会館別館で行われた「全日本学生合気道競技大会」乱取競技男子団体戦で6年ぶり8回目の優勝を果たすとともに、同演武競技対武器でも頂点に立った。
2024年の大会決勝で強豪・国士舘大学に敗れて以来、「全日本学生大会優勝」を誓って猛練習を続けてきた同部。今年のチームは昨年の団体戦のメンバーが全員在籍しており、選手同士の結束を高めるため、練習時から積極的に声を出し、支え合うことを意識してきた。一方で、小柄な選手が多く、フィジカル面に不安があることから、春と夏の合宿ではロープ登りや走り込みによる体づくりに努めてきた。
大学から合気道を始めた選手が多い中で、チームを引っ張るのは政田歩海主将(4年)。豊富な練習量に裏打ちされた正確な「突き」を得意としている。
今大会、演武競技対武器に出場したのは、政田主将と竹田悠利選手(3年)のペア。高校まで剣道部に所属していた竹田選手は、「武器を持つ人との間合いの取り方や『突き』のフォームなど、剣道での経験が役に立っている」と話す。
今回初めてペアを組んだ両選手。技を掛ける「取り」側を担当した政田主将は、しっかり相手を崩して投げることを意識する一方、技を掛けられる「受け」側の竹田選手は、「取り」が投げやすく、きれいに投げられたように見えるよう、フォームの確認を繰り返したという。
決勝でリベンジ果たす
前後半で短刀側と徒手側が交代しながら試合を行い、ポイントを多く獲得したほうが勝者となる乱取競技。今大会の男子団体戦は五人一組で競われた。
同部は初戦を4‐1、準決勝を3‐2で勝ち進み、決勝戦は昨年苦杯をなめた国士舘大とのリベンジマッチとなった。
2‐2で迎えた大将戦は、互いにポイントを重ねる接戦に。5‐5の同点で迎えた試合終盤、政田主将の「突き」が決まり、6‐5で勝利。同部は6年ぶり8回目の優勝を飾った。
政田主将は「ギリギリの戦いが続いたけれど、昨年と比べて精神面でも大きく成長したことで、最後まで戦い抜くことができた。心を合わせて一手一つに戦った結果としての優勝だと思う」と笑顔を見せた。
一方の演武競技対武器では、トーナメントを順調に勝ち上がると、決勝でも大きなミスをすることなく最後まで堂々と演じきり、3‐2の僅差で優勝を手にした。
竹田選手は「練習した通りに動くことができた。主将にとっては最後の大会で、共に優勝できて本当にうれしい」と話す。
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このほか、乱取競技女子個人戦で東原百菜選手(2年)が3位入賞。演武競技女子対徒手で鈴木さよ選手(3年)・東原選手ペアが準優勝した。









