おぢば帰りした教友の心の糧に – 「おやさと講演会」終了
2025・12/3号を見る
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全8回延べ2,509人参集
教会本部主催の「おやさと講演会」の最終回が11月25日、本部第2食堂で開かれた。
「おやさと講演会」は、帰参したようぼく・信者を迎え入れ、講演を心の糧にしてもらうことを目的とするもの。教祖140年祭へ向かう三年千日“締めくくりの年”に、おぢば帰りを推進する一助として実施され、「ひながたを目標にした教えの実践」の共通テーマのもと、本部員が講師として登壇。2月から11月まで(7月、10月を除く)の25日、全8回にわたり本部夕づとめ1時間半前から第2食堂で開催された。
最終8回目には、各地から帰参したようぼく・信者ら278人が会場に集まり、「おぢばがえりを楽しもう」と題する永尾教昭本部員の講話に耳を傾けた。全8回の「おやさと講演会」には、延べ2,509人が参集した。
心楽しくおぢばに帰らせていただこう
「おやさと講演会」の最終8回目が11月25日、本部第2食堂で開かれ、永尾教昭本部員が「おぢばがえりを楽しもう」と題して講話に立った。
永尾本部員は冒頭、自身が海外で御用に携わる中で、他宗教の人と交流した際、災害救援ひのきしん隊(=災救隊)の活動について称賛されるとともに、「どうしてこんなことができるのか」と尋ねられることがあるとして、その理由について話を進めた。
その中で、教理的な裏付けがあることを一つの理由に挙げ、「人救けたら我が身救かる」との教えがあるから「人だすけをさせてもらおう」という気持ちになり、災救隊も懸命に救援活動に努めることができると思うと話した。
また、もう一つの理由に、災救隊の活動に参加する信者たちの本教への帰属意識の高さがあると指摘。とりわけ、その帰属意識を高める最大の理由は、ぢばの存在であるとして、火にも燃えず、水にも流れない、末代変わらない地点であるぢばは、世界各地にある聖地と呼ばれる場所とは違った、人間宿し込みの元なる場所であると語った。
この後、自らの体験を紹介したうえで、ぢばには“不思議という名の木”を育てる土壌があり、そこに種を蒔くことが大切と強調。おぢばに帰ることそのものが種を蒔くことになるとして、どこでいつ生えるのかは分からないが、必ず生えてくると信じることが重要と話した。
最後に永尾本部員は「教祖140年祭まで、あと2カ月。一人でも多くの方と共に、心楽しくおぢば帰りをして、年祭を迎えさせていただきたい。教祖はいつでも、私たち一人ひとりをお待ちくだされている」と述べ、講話を締めくくった。
ひながたを心の支えに
会場に参集したようぼくの一人、尾﨑佳乃さん(27歳・牛込大教会教人・東京都新宿区)は、年祭活動2年目の昨年、「絨毛がん」と診断された。
自身に見せられた思いがけない節に悩むなか、教祖のひながたについてあらためて学び、「教祖は、人間の目にはつらいと思われる道中も、常に勇んで通ってくださった」と、心を立て直したという。その後、夫・優さん(32歳・同)と共に毎晩のお願いづとめを心定めするとともに、優さんからおさづけの取り次ぎを受けながら、どんな中でも親神様を信じて通ろうと努める中で、半年以上にわたる治療の末、鮮やかにご守護を頂いたという。
尾﨑さんは「講話を聞いて、おぢばの有り難さとお道の信仰に、あらためて自信と誇りを持つことができたように思う。年祭まで残りわずかになったが、身上をたすけていただいた感謝とご恩返しを胸に、万分の一でもひながたの道をたどらせてもらいたい」と話した。















