関西学生リーグ 創部初の全勝優勝 – 天理大学バスケットボール部男子
2025・12/3号を見る
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天理大学バスケットボール部男子は「関西学生バスケットボールリーグ戦」に出場。9月6日の開幕以降、連勝を重ねると、最終戦も京都産業大学に85‐71で勝利。14戦全勝で、12年ぶり5回目のリーグ優勝を果たした。リーグ戦全勝優勝は創部初の快挙となった。
強固なディフェンスが持ち味の今年のチーム。試合中は選手交代を繰り返し、控え選手も数多く出場することから、文字通り「チーム一丸」となって戦うことを信条とする。岡田修監督(34歳)は「一線で戦える選手層の厚さが強みの一つ」と語る。
ディフェンスの中核を担う駒田彬人キャプテン(4年)は、チームの精神的支柱。攻撃面では、一昨年に日本航空高校山梨をインターハイ優勝に導いた留学生のオルワペルミ・ジェラマイア選手(1年)が、圧倒的な得点力でチームを引っ張る。
4月、新チームの実力を占う「関西学生バスケットボール選手権大会」が開幕。順調に勝ち進んだ天理大は、決勝戦で京産大に69‐83で敗れ、準優勝に終わった。続いて、6月に開かれた「西日本学生バスケットボール選手権大会」でも、決勝で東海大学に僅差で敗れた。
強固な守備で勝利重ね
夏の関東遠征では、昨年「全日本大学バスケットボール選手権大会」(インカレ)を制した日本大学と対戦した。また、男子プロバスケットボールBリーグのバンビシャス奈良に胸を借りる中で、岡田監督は「40分間、戦い続けるメンタルの強さが必要」と、チームの課題を認識。以後、開幕が迫るリーグ戦に向け、「限界を出しきる」ことを念頭に、さまざまな状況を想定した練習を続けてきた。
9月6日、1次リーグが開幕。立命館大学との初戦を制した天理大は、その後も平均失点58点の強固な守備で優位に立ち、勝利を重ねていく。最終戦も72‐56で関西学院大学を下し、1次リーグ上位4チームで争う2次リーグへ。勢いづく天理大は、大阪学院大学と同志社大学を立て続けに破り、全勝のまま、京産大との最終戦に臨んだ。
試合は天理大が第2クオーターに27得点を挙げると、後半もリードを守りきり、85‐71で勝利。創部初となるリーグ全勝優勝の快挙を成し遂げた。
駒田キャプテンは「リーグ戦では練習してきたことを出しきれたこともあり、途中から負ける気がしなかった。インカレはベスト4入りを目標に、しっかり準備して臨みたい」と語る。
3年前から監督としてチームを指揮してきた岡田監督は「1年生のころから成長を見守ってきた4年生が全勝優勝を成し遂げ、喜ぶ姿が見られてうれしい。保護者をはじめ、サポートしてくださった多くの人たちに感謝したい」と話している。
なお、インカレは11月29日から東京・国立代々木競技場第2体育館などで行われる。













