“締めくくりの年”大詰め 晩秋の親里に団参相次ぐ

教祖140年祭まで残すところ50日を切った。三年千日活動の“締めくくりの年”も大詰めを迎えるなか、11月には各地から直属教会や教区による団参が相次いだ。なかでも、22日から24日にかけての3連休と月末の30日には、大勢のようぼく・信者が帰参。本部神殿でおつとめを勤め、「おやさとひのきしん」に汗を流したほか、「教祖140年祭特別展示『おやさま』」の会場へ足を運ぶなど、晩秋の親里は大勢の帰参者でにぎわった。
11月30日、「斯道会別席団参」と銘打った団参が実施された。これは、河原町大教会(深谷善太郎会長・京都市)から分離・陞級した直属教会が、それぞれ団参するもの。
参加者の一人、牧野一也さん(51歳・上愛京分教会ようぼく・名古屋市)は、この日、おさづけの理を拝戴する義母の犬飼悦子さん(68歳・同)と共に本部神殿で参拝した。
12年前、牧野さんが教祖130年祭活動に取り組むさなか、犬飼さんが「くも膜下出血」で倒れるという大節を見せられた。そのとき、十倉志朗・上愛京分教会長から「節を通じてご守護のありがたさに気づき、喜ばせてもらおう」と諭された牧野さんは、親神様のご守護を信じきれていなかったことを反省し、親神様にもたれきる心を定めたという。以後、おさづけの取り次ぎに通ううちに、犬飼さんの病状はだんだんと快方へ向かい、いまでは一人で歩けるようになるまでご守護いただいた。その間に別席を運ぶようになった犬飼さんは、このたびの団参に参加し、ようぼくの仲間入りを果たした。
牧野さんは「義母だけでなく、身近な人にもさまざまな節をお見せいただき、そのたびに親神様にお導きいただいてきた。年祭活動の旬に、日々の行いから周囲の人を喜ばせられるよう心を配っていきたい」と語った。
年祭活動を最後まで
同日、別席場の受付には多くの別席者が詰めかけていた。
船場大教会(梅谷大一会長・大阪市)の「船場おぢば帰り別席団参」に参加し、息子を別席へと誘ったのは松多隆雄さん(64歳・明華分教会ようぼく・大阪市)。
先天性の指定難病「プラダー・ウィリ症候群」のある息子・隆文さん(25歳・同教会別席運び中・同市)は4年前、病状が悪化し、グループホームに入所せざるを得なくなった。これを機に、松多さんは息子のたすかりを願って修養科を志願。おぢばであらためて教えを学ぶ中で、お道の素晴らしさを感じ、積極的に教えを求めるようになったという。
現在、自身の年祭活動として、隆文さんと共に所属教会の月次祭に参拝し、祭典準備のひのきしんに毎月取り組んでいる。また、おてふりの練習に毎日取り組むとともに、教理の研鑽にも努めている。
松多さんは「年祭活動に励む中で、日常生活に教えが生きていると感じる場面が増えている。三年千日活動を最後までつとめきるとともに、これからも息子と共に成人の道を歩みたい」と話した。


























